「糖尿病」を発症したら「避けた方がいい食べ物や飲み物」はご存知ですか?【医師監修】

2型糖尿病と診断されると、毎日の食事内容が気になってきませんか。「甘いものはすべて控えるべき?」「ごはんも減らさなければいけない?」などといった疑問を抱くのではないでしょうか。
本記事では、糖尿病の患者さんが避けた方がよい食品などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「糖尿病」を発症したら「避けた方がいい食べ物や飲み物」はご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
上田 莉子(医師)
目次 -INDEX-
糖尿病の患者さんが控えた方がよい食べ物、飲み物と食習慣

糖尿病と診断された人が食べない方がよい食べ物を教えてください
糖質の多い食べ物には注意しましょう。菓子類や砂糖を多く使った食べ物は、血糖値を急激に上げる原因になります。白米やパン、麺類などの炭水化物も、一度に多く食べすぎないように控えましょう。
脂質の摂取にも配慮が必要です。脂身の多い肉や揚げ物、バターを使った菓子、菓子パンなどは、脂肪分が多く脂質の過剰摂取につながります。また、炭水化物を重ねたメニューの組み合わせは控え
避けた方がよい飲み物はありますか?
このほかにも、ビール、チューハイ、カクテルなど、糖質を多く含むアルコール飲料の摂取には注意が必要です。糖質を含まない蒸留酒であっても、アルコールそのものに食欲を増進させる作用があるため、過食や体重管理の難しさにつながる可能性があります。
糖尿病になったら避けた方がよい食習慣を教えてください
- 1日の栄養素の摂取量バランス
- 炭水化物:摂取エネルギーの40~60%
- たんぱく質:摂取エネルギーの20%まで
- 脂質:残りのエネルギーを脂質で摂る
これらの三大栄養素のほかにも、ミネラルや、ビタミンなども摂取することが大切です。
加えて、食物繊維の摂取不足も血糖値の急上昇要因の一つとなります。食物繊維は糖や脂質の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぐ効果があるため、積極的に摂取することが推奨されています。
また、不規則な食事パターンにも注意が必要です。朝食を抜く、夕食が夜遅くなる、就寝前の間食が習慣になっているなどの食習慣は、血糖値の乱高下や体重増加につながりやすくなります。
編集部まとめ

糖尿病の患者さんの食事との付き合い方は、単なる食事制限ではなく、バランスの取れた健康的な食習慣を築くことが本質です。特定の食品を完全に避ける必要はありませんが、糖質や脂質、食塩の摂りすぎ、エネルギーの過剰摂取には注意が必要です。
日々の食事が“制限”ではなく、工夫と選択であることを意識して、何を食べるか、だけでなく、どのように食べるかも健康維持の鍵となります。