「糖尿病を予防」するために生活習慣はどんなことに気を付けたらいい?【医師監修】
公開日:2025/12/12

糖尿病は食生活や運動習慣と深く関わる病気です。なかでも毎日の食べ方や、選ぶ食べ物は、2型糖尿病の発症を防ぐうえで大切なポイントであり、適切な食習慣を身につけることは、糖尿病の予防につながります。
この記事では、糖尿病を予防するために食べ物以外で気を付けたいことについて、わかりやすく解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「糖尿病を予防」する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
上田 莉子(医師)
プロフィールをもっと見る
関西医科大学卒業。滋賀医科大学医学部付属病院研修医修了。滋賀医科大学医学部付属病院糖尿病内分泌内科専修医、 京都岡本記念病院糖尿病内分泌内科医員、関西医科大学付属病院糖尿病科病院助教などを経て現職。日本糖尿病学会専門医、 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本医師会認定産業医、日本専門医機構認定内分泌代謝・糖尿病内科領域 専門研修指導医、内科臨床研修指導医
糖尿病を予防するために食べ物以外で気を付けたいこと

食習慣さえ気を付けたら糖尿病になりませんか?
いいえ、食習慣だけ気をつければ糖尿病にならないというわけではありません。糖尿病は、食習慣以外の要因も複雑に絡み合って発症する病気です。
1型糖尿病は、自己免疫性の疾患であり、食生活とは関係なく発症します。
2型糖尿病についても、食生活や運動不足といった環境因子だけでなく、インスリン分泌量が少ないなど、遺伝的因子が大きく関与しています。日本人は欧米人と比較してインスリン分泌能が低い方が多いため、肥満でなくても血糖値が高くなる場合があります。
1型糖尿病は、自己免疫性の疾患であり、食生活とは関係なく発症します。
2型糖尿病についても、食生活や運動不足といった環境因子だけでなく、インスリン分泌量が少ないなど、遺伝的因子が大きく関与しています。日本人は欧米人と比較してインスリン分泌能が低い方が多いため、肥満でなくても血糖値が高くなる場合があります。
糖尿病の予防や管理には、食習慣や運動習慣を総合的に見直すことが重要です。
糖尿病の予防効果が期待されている生活習慣を教えてください
糖尿病の予防には、食事療法と並んで運動療法を取り入れることが基本です。特に有酸素運動は、週150分以上を目安に継続することで、インスリンの働きを改善し、血糖コントロールや肥満の予防に効果があります。加えて、筋力トレーニング(レジスタンス運動)を組み合わせると効果的です。
体重管理も重要で、現在の体重から5〜10%の減量でも糖尿病の発症リスクを大きく下げることが報告されています。また、禁煙はインスリン抵抗性を軽減し、心血管疾患のリスクを下げる効果もあるため、積極的に取り組みたい習慣です。
そのほか、十分な睡眠時間の確保やストレスをためない生活も、血糖値の安定やホルモンバランスの維持に有効です。
糖尿病は初期には自覚症状が出にくいため、定期的に健康診断を受けてリスク因子を早期に把握し、必要に応じて生活を見直すことが大切です。
体重管理も重要で、現在の体重から5〜10%の減量でも糖尿病の発症リスクを大きく下げることが報告されています。また、禁煙はインスリン抵抗性を軽減し、心血管疾患のリスクを下げる効果もあるため、積極的に取り組みたい習慣です。
そのほか、十分な睡眠時間の確保やストレスをためない生活も、血糖値の安定やホルモンバランスの維持に有効です。
糖尿病は初期には自覚症状が出にくいため、定期的に健康診断を受けてリスク因子を早期に把握し、必要に応じて生活を見直すことが大切です。
編集部まとめ

糖尿病の予防と管理には、食事以外の習慣も大切です。バランスのよい食事や適度な運動、体重の維持に加えて、喫煙や過度な飲酒を控えることが健康につながります。加えて、十分な睡眠やストレス管理、定期的な健康診断も欠かせません。食べ物の選び方や食べ方を見直し、日々の小さな習慣を積み重ねて、糖尿病を予防しましょう。