「糖尿病」発症リスクの高い「食べ物」はご存知ですか?予防が期待できる食べ物も解説!

糖尿病は食生活や運動習慣と深く関わる病気です。なかでも毎日の食べ方や、選ぶ食べ物は、2型糖尿病の発症を防ぐうえで大切なポイントであり、適切な食習慣を身につけることは、糖尿病の予防につながります。
この記事では、糖尿病を予防できる食習慣と控えた方がよい食べ物ついて、わかりやすく解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「糖尿病を予防」する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
上田 莉子(医師)
目次 -INDEX-
糖尿病を予防できる食習慣と控えた方がよい食べ物

糖尿病を予防する効果が期待できる食べ物や飲み物はありますか?
主食を選ぶ際は、白米よりも玄米や大麦、全粒粉パン、ライ麦パンなど、食物繊維を多く含むものを適度に取り入れてみるのもおすすめです。また、魚や大豆製品、卵、赤身の肉など、良質なたんぱく質を含む食品も積極的に取り入れることで、インスリンの働きを助ける効果が期待できます。
糖尿病を予防するためには、日々の食生活に気を配ることがとても大切です。特定の食品に偏るのではなく、さまざまな栄養素をバランスよく摂取することが、血糖値の安定やインスリンの働きを助け、糖尿病のリスクを下げることにつながります。
糖尿病の予防効果が見込まれる食事の方法を教えてください
よく噛んでゆっくり食べる
早食いは血糖値の急上昇や肥満につながり、糖尿病リスクを高めます。しっかり噛むことで満腹感が得られやすく、過食の防止にもなります。
食べる順番を工夫する
野菜(特に食物繊維を含むもの)を最初に食べ、次にたんぱく質のおかず、最後に炭水化物(ご飯やパンなど)という順番で食べると、食後の血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
規則正しい食事をとる
1日3食をできるだけ同じ時間に規則正しくとることで、体内の血糖調整リズムが整います。また、朝食を抜くと2型糖尿病の発症リスクが高まる可能性が示唆されています。
間食の選び方に注意する
間食はナッツ、ヨーグルトなど、血糖値が上がりにくく栄養価の高いものを選びましょう。夜遅くの間食や空腹時に甘いお菓子を食べることは控えるのが理想的です。
糖質制限に糖尿病を予防する効果はありますか?
糖尿病の発症予防には、食生活の改善や運動療法など、生活習慣の見直しが重要であるとされ、食事においては、 バランスの取れた健康的な食習慣を続け、体重を管理することで、インスリンの分泌能力や効きが改善されます。
ただし、糖質を極端に制限する方法については、糖尿病予防の効果は明確ではなく、推奨されていません。むしろ、主食を減らしおかずを増やすと脂質や塩分の摂りすぎにつながることもあり注意が必要です。
糖尿病のリスクが高まる食べ物や食習慣を教えてください
また、白米や一般的なパンなど精製された炭水化物のとりすぎも、血糖値を上げやすいため注意が必要です。さらにアルコールの飲みすぎも中性脂肪の増加や体重管理の妨げとなり、糖尿病リスクを高めます。
過食、早食いや朝食抜き、夜遅い食事、就寝前の間食といった不規則な食習慣は、血糖コントロールが乱れる原因になります。
これらの行為は、体重増加や血糖値の急上昇を招くおそれがあり、インスリンの効きを悪くするインスリン抵抗性を引き起こし、2型糖尿病の大きな要因となります。
編集部まとめ

糖尿病の予防と管理には、食事以外の習慣も大切です。バランスのよい食事や適度な運動、体重の維持に加えて、喫煙や過度な飲酒を控えることが健康につながります。加えて、十分な睡眠やストレス管理、定期的な健康診断も欠かせません。食べ物の選び方や食べ方を見直し、日々の小さな習慣を積み重ねて、糖尿病を予防しましょう。