「糖尿病」の予防効果が期待できる「生活習慣」はご存知ですか?【医師監修】

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く病気で、放置すると全身の臓器に影響を及ぼすおそれがあります。特に2型糖尿病は食事や運動などの生活習慣と密接に関係しており、予防や進行の抑制には日常の見直しが重要です。
日本では予備群を含めて多くの方が糖尿病のリスクを抱えており、早期の対策が健康を守る鍵となります。本記事では、糖尿病の予防効果が期待できる生活習慣についてわかりやすく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「糖尿病予防」に効果がある「食べ物」はご存知ですか?リスクが高まる食べ物も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
林 良典(医師)
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科
糖尿病の予防効果が期待できる生活習慣

糖尿病を予防するためにどのような運動をすればよいですか?
特に有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることが推奨されます。有酸素運動としては、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水中歩行などが代表的です。1回30分程度、週3〜5回を目標に継続することで、インスリンの感受性が改善するといわれています。
また、筋トレによって筋肉量を増やすことは、基礎代謝の向上につながり、血糖を効率よく利用できる身体づくりにもなります。スクワットや軽いダンベル運動、椅子を使った体幹トレーニングなど、自宅でできる簡単な内容から始めてみるのもよいでしょう。
日常のなかでも、エレベーターではなく階段を使う、1駅分歩いてみるといった小さな行動が積み重なって、血糖コントロールに貢献します。
糖尿病のリスクが低くなる適正体重を教えてください
BMIが25以上になると肥満とされ、糖尿病をはじめとする生活習慣病のリスクが高くなります。特に、ウエスト周囲径が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合は、内臓脂肪型肥満の可能性があり、より注意が必要です。
編集部まとめ

糖尿病は進行すると合併症を引き起こす可能性がありますが、2型糖尿病であれば生活習慣の改善で予防が可能です。日々の食事、運動、体重管理、睡眠やストレス対策など、小さな積み重ねが発症リスクを下げます。無理のない範囲で続けられる工夫をしながら、定期的な健康チェックも活用しましょう。
一人では難しい場合は、家族や医療・栄養の専門家のサポートを得ることも大切です。糖尿病予防は、将来の健康を守る自己管理の一歩。今日から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。