「糖尿病になりやすい人」の特徴はご存知ですか?原因や予防法についても解説!
公開日:2025/12/01

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く病気で、放置すると全身の臓器に影響を及ぼすおそれがあります。特に2型糖尿病は食事や運動などの生活習慣と密接に関係しており、予防や進行の抑制には日常の見直しが重要です。
日本では予備群を含めて多くの方が糖尿病のリスクを抱えており、早期の対策が健康を守る鍵となります。本記事では、糖尿病の特徴についてわかりやすく解説します。※この記事はメディカルドックにて『「糖尿病予防」に効果がある「食べ物」はご存知ですか?リスクが高まる食べ物も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
林 良典(医師)
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名古屋市立大学卒業。東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、 NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。医学博士。公認心理師。日本専門医機構総合診療特任指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本老年医学会老年科専門医、日本認知症学会認知症専門医・指導医、禁煙サポーター。
消化器内科
呼吸器内科
皮膚科
整形外科
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脳神経内科
眼科(角膜外来)
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目次 -INDEX-
糖尿病の概要となりやすい人の特徴
糖尿病とはどのような病気ですか?
糖尿病は、膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンの作用不足により、血糖値が高い状態が続く病気です。糖尿病には主に2型(生活習慣に関連)と1型(自己免疫性)があります。特に2型糖尿病は全体の9割以上を占め、高齢や肥満、運動不足、遺伝などが関与します。進行すると全身の合併症を招くおそれがあるため、早期の予防や対応が重要です。
糖尿病の原因を教えてください
2型糖尿病の主な原因は、日常生活のなかでの習慣の積み重ねです。過食や運動不足、肥満はインスリンの働きを妨げ、血糖値の上昇を引き起こします。糖質や脂質を多く含む食品の摂りすぎ、ストレスや睡眠不足も血糖コントロールに悪影響を及ぼす要因です。また、家族に糖尿病の患者さんがいると発症リスクが高まり、加齢による代謝低下も関与します。
糖尿病になりやすいのはどのような人ですか?
内臓脂肪が多い方や運動習慣がない方、間食・飲酒が多い方は注意が必要です。また、家族歴や妊娠糖尿病の既往がある方、高血圧・脂質異常症を抱える方もリスクが高まります。生活リズムの乱れや睡眠の質の低下もホルモンバランスを乱し、糖尿病の発症に関係する可能性があります。
糖尿病の予防について
糖尿病は予防できる病気ですか?
特に2型糖尿病は、生活習慣の改善により予防が可能な病気です。定期的に運動を行い、バランスの取れた食事を続けることによって、インスリンの働きを維持し、血糖値を安定させることができます。また、肥満を防ぐことも重要で、体重の管理を通じて発症リスクを下げられるといわれています。
血糖値が高めであっても、早めに対策を始めれば、糖尿病の発症そのものを防げる可能性があります。特に健診で境界型や空腹時血糖が高いと指摘された場合には、食生活や運動習慣を意識して見直すことが大切です。
糖尿病を予防するためにできることを教えてください
予防のためにできることは多くありますが、なかでも基本となるのは、食生活の見直しと運動習慣の確立です。糖質や脂質を過剰に摂取しないよう食事のバランスを整えること、1日3食を規則正しく食べること、野菜をしっかり摂ることなどがポイントです。
運動については、特別なトレーニングをしなくても、日常生活のなかで歩く機会を増やす、階段を使う、長時間の座りっぱなしを避けるなどの工夫が有効です。また、適正体重を保つこと、喫煙や過度の飲酒を控えることも予防には欠かせません。
さらに、年に一度の健康診断を受けて血糖値やHbA1c(ヘモグロビンA1c)をチェックする習慣を持つことで、異常があった場合に早期に対応できます。予防は毎日の行動から始まります。
編集部まとめ
糖尿病は進行すると合併症を引き起こす可能性がありますが、2型糖尿病であれば生活習慣の改善で予防が可能です。日々の食事、運動、体重管理、睡眠やストレス対策など、小さな積み重ねが発症リスクを下げます。無理のない範囲で続けられる工夫をしながら、定期的な健康チェックも活用しましょう。
一人では難しい場合は、家族や医療・栄養の専門家のサポートを得ることも大切です。糖尿病予防は、将来の健康を守る自己管理の一歩。今日から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。