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「高血圧の薬」は生涯飲み続ける必要があるの?【医師監修】

 公開日:2026/02/17
高血圧治療薬との付き合い方

高血圧は、生活習慣病のなかで最も患者さんの数が多いといわれている、たいへん身近な病気です。高血圧の治療では、血圧を下げる薬が処方されることがあります。
「薬の種類がたくさんあってよくわからない」
「副作用が心配」
「一生飲み続けなければならないの?」
といった疑問や不安を持つ方も多いでしょう。本記事では、高血圧治療薬との付き合い方などを詳しく解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「高血圧の薬」にはどんな種類がある?副作用となる症状も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

上田 莉子

監修医師
上田 莉子(医師)

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関西医科大学卒業。滋賀医科大学医学部付属病院研修医修了。滋賀医科大学医学部付属病院糖尿病内分泌内科専修医、 京都岡本記念病院糖尿病内分泌内科医員、関西医科大学付属病院糖尿病科病院助教などを経て現職。日本糖尿病学会専門医、 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本医師会認定産業医、日本専門医機構認定内分泌代謝・糖尿病内科領域 専門研修指導医、内科臨床研修指導医

高血圧治療薬との付き合い方

高血圧治療薬との付き合い方

高血圧治療薬は生涯飲み続ける必要がありますか?

高血圧治療薬は長期的に服用することが基本になります。特に、長い間血圧が高かった方や、心臓、腎臓、脳などに合併症が見られる方では、薬をやめることで血圧が再び上がり、重大な病気を引き起こすおそれがあります。

基本的には高血圧の治療薬は飲み続けることになりますが、条件が整えば、医師の指導のもとで減薬や休薬を行うこともあります。軽度の高血圧でかつ治療の前に臓器の障害が出ていない方で、以下の条件を満たす場合に検討されることがあります。

  • 適正な生活習慣を継続する
  • 血圧を定期的に確認する

血圧の定期的な確認は、毎日測定して記録するのがよいでしょう。日本高血圧学会ガイドラインでも、こうした条件を満たす場合に限って休薬を考慮できるとされており、それ以外のケースでは原則として薬物治療の継続が推奨されています。なお、血圧は季節で変動がみられ、夏に血圧が低下する患者さんでは一時的に血圧の薬を減量、もしくは中止を考慮する場合があります。これもあくまで一時的な対応になります。

高血圧治療薬を飲み忘れたときの対処法を教えてください

服薬を忘れた場合は、気付いた時点で1回分を速やかに服用するのが基本です。ただし、次の服用時間が近い場合は、2回分をまとめて飲むことは避けてください。また、薬の種類や内服のスケジュールによって対応が異なることがあるため、家庭血圧を測定し、可能な限り医療機関に相談する方がよいでしょう。薬が始まる際はあらかじめ飲み忘れたときにどうしたらいいかを主治医と確認しておくと、いざというときにも対応しやすくなります。

高血圧治療薬の服用以外に日常生活で気を付けることはありますか?

高血圧の治療では、薬の服用だけでなく、日々の生活習慣を整えることがたいへん重要です。特に大切なのが減塩で、日本高血圧学会では1日6g未満を推奨しています。さらに、野菜・果物・大豆製品などカリウムを多く含む食品を積極的に取り入れることや、運動を行うことが効果的です。肥満がある場合には減量を目指し、飲酒は控えめに、そして禁煙にも取り組みましょう。

また、家庭血圧を毎日測定して記録するようにしましょう。できれば朝晩など違う時間帯の記録をつけるとよいでしょう。病院の受診の際には、その記録を持参しましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

 高血圧の治療は、薬での治療だけでなく生活習慣の改善もたいへん重要です。減塩など食生活を見直し、適度な運動を取り入れ、適切な体重を維持することで、薬による血圧コントロールの効果を大きく高めることが期待できます。高血圧によって動脈硬化が進行すると重大な合併症を引き起こします。生活習慣の改善と薬を上手に組み合わせることで、血圧を適切にコントロールし、動脈硬化の進展を防ぎましょう。

この記事の監修医師

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