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「末期腎不全」になった場合どんな治療法を行う?【医師監修】

 公開日:2026/03/21
末期腎不全の治療法

末期腎不全とは、腎臓の機能がほとんど失われ、老廃物や水分、電解質を排出できなくなる状態です。初期には自覚症状が乏しいですが、進行するとむくみや倦怠感、高血圧、電解質異常などが現れ、最終的には透析や腎移植などの治療が必要になります。治療を行わなければ尿毒症や多臓器不全により命に関わることもあります。本記事では、末期腎不全の透析や移植による治療法と効果を詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「腎不全の末期症状」はご存知ですか?危険な末期症状も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

佐藤 浩樹

監修医師
佐藤 浩樹(医師)

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北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

末期腎不全の治療法

末期腎不全の治療法

末期の腎不全は治療ができますか?

末期腎不全は完治が難しい状態ですが、透析や腎移植などの治療により、生命維持と症状のコントロールが可能です。透析では血液から老廃物や余分な水分を除去し、体内のバランスを整えます。腎移植が成功すれば、腎機能の回復が見込まれ、透析から解放されることもあります。ただし、移植にはドナーとの適合や手術後の管理が必要です。根治的ではありませんが、適切な治療で生活の質は大きく改善します。

腎移植を実施できる条件を教えてください

腎移植には、重篤なほかの病気がないこと、感染症のリスクが低いこと、本人の同意と治療への理解があることが前提です。また、ドナーとのHLA(白血球型)適合が重要で、生体腎移植か死体腎移植かによって条件が異なります。年齢や既往症による制限もあり、心臓病や悪性腫瘍のある患者さんは適応外となる場合があります。移植後も免疫抑制剤の服用が必要なため、継続的な医療管理が必要です。

透析治療を行えば腎臓の状態は改善されますか?

透析治療は腎臓の働きを代替するものであり、腎機能自体を回復させるものではないです。血液透析や腹膜透析によって体内の老廃物や余分な水分、電解質のバランスを調整しますが、根本的な治療とはいえません。透析を継続しても、腎臓は萎縮し機能は戻りません。ただし、全身状態の維持や症状の軽減にはとても有効であり、日常生活を送るうえでは不可欠な治療手段となります。

末期腎不全で透析治療を行なった場合の症状を教えてください

透析治療を開始すると、むくみや息苦しさ、倦怠感などの症状が改善します。老廃物や余分な水分が取り除かれることで、食欲や意識レベルの回復が期待できます。しかし、透析中には血圧の低下、筋けいれん、頭痛などの副作用が出現することも少なくありません。治療スケジュールは週3回程度で、生活への制約も伴いますが適切な透析により生命の維持とQOLの向上が可能です。

編集部まとめ

編集部まとめ

末期腎不全は、腎機能が著しく低下し、体内の老廃物や水分を排出できなくなる重篤な状態です。原因は長期にわたる慢性腎臓病の進行で、初期は無症状でも、やがて倦怠感やむくみ、高血圧、電解質異常などが現れ、最終的には尿毒症、心不全、多臓器不全に至る危険があります。
症状では、吐き気、食欲不振、かゆみ、意識障害、致死性不整脈などが見られ、特に高カリウム血症や肺水腫は命に関わります。治療では、透析療法や腎移植が必要で、透析は腎機能を代替する手段であり、腎臓の回復は望めないものの、症状の緩和と生命維持が可能です。腎移植は根本的治療となる可能性がありますが、適応には厳しい条件が伴います。透析によって日常生活の質を改善できるため、継続的な治療と管理が不可欠です。

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