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「自律神経失調症」を発症すると現れる症状はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2026/03/24
自律神経失調症とは?

自律神経失調症は、身体の基本的な機能を調整する自律神経系の機能不全によって引き起こされるさまざまな身体的な不調の総称です。この状態は、ストレス、基礎疾患、自己免疫反応など多様な原因によって生じ、その診断と治療は多角的アプローチを要します。本記事では自律神経失調症の概要について詳しく解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「自律神経失調症の治療法」はご存知ですか?発症した際に避けた方がいいことも解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

前田 佳宏

監修医師
前田 佳宏(医師)

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・和クリニック 院長
・精神科/心療内科医
・精神保健指定医
「泣きたくなったら壁を押せ」著者
大人と子どもの双方で、トラウマや愛着障害に心理療法的アプローチを用いる医師。これまでのべ3,000人以上の臨床に携わる。
島根大学医学部卒業。その後、東京大学医学部附属病院精神神経科に入局、東京警察病院や国立精神神経医療研究センター等を経て、児童精神科外来を3年間、トラウマ専門外来を2年間担当。著書『泣きたくなったら壁を押せ』(サンマーク出版、2026年)では、心理療法のプロセスを物語として描き、私たちの感情の奥にある“適応の物語”をたどった。その視点をともに探る場として、オンラインコミュニティ「しなここメイト」を主宰。cotree顧問医。産業医。日本小児精神神経学会所属。

自律神経失調症とは

自律神経失調症とは

自律神経失調症とはどのような病気ですか?

自律神経失調症は、身体の基本的な機能を調整する自律神経系(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れることによって生じる、さまざまな症状の総称です。自律神経系は、心拍、血圧、消化、呼吸、体温調節など、意識しないで行われる多くの生命活動を制御しています。この機能が障害されると、自律神経機能不全(Dysautonomia)として知られる広範な症状が現れることがあります。

自律神経失調症の症状を教えてください

自律神経失調症の症状は多岐にわたり、影響を受ける臓器や神経系によって異なります。一般的な症状には、以下のようなものが挙げられます。

循環器系の症状
起立性低血圧(立ち上がった際のめまいやふらつき)、動悸、不整脈。

消化器系の症状
便秘、下痢、吐き気、食欲不振。

泌尿器系の症状
排尿障害(頻尿、尿失禁、排尿困難)

そのほかの症状
疲労感、睡眠障害、頭痛、不安感など

これらの症状は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

自律神経失調症の原因は解明されていますか?

自律神経失調症の原因は多岐にわたり、その病態は複雑です。大きく分けて、以下のような原因が考えられます。

神経変性疾患
パーキンソン病や多系統萎縮症などの神経変性疾患では、自律神経系の細胞が損傷を受けることで機能不全が生じることがあります。

自己免疫性疾患
免疫系が誤って自律神経を攻撃することにより、自律神経障害(自己免疫性自律神経ニューロパチーなど)が発症することがあります。

ストレス
ストレスは、心臓血管系などさまざまな身体システムに影響を及ぼし、自律神経の過活動を引き起こすことがあります。

感染症
特定の感染症(例:新型コロナウイルス感染症)の後遺症として、自律神経機能不全が報告されることがあります。

薬剤
一部の薬剤が自律神経の機能に影響を与えることがあります。

代謝性疾患
糖尿病など、特定の代謝性疾患が自律神経障害を引き起こすことがあります。

遺伝的要因
まれに遺伝的な素因が関与することもあります。

原因が特定できない場合も少なくありませんが、これらの要因を特定することは適切な治療法を選択するうえで重要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

自律神経失調症は、自律神経系の機能不全によって生じる多岐にわたる症状を伴う状態であり、その原因は神経変性、自己免疫、ストレス、感染症などさまざまです。 診断と治療においては、神経内科医が重要な役割を担いますが、症状に応じて他科との連携も不可欠です。日々のセルフケアとして、規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動、そして効果的なストレス管理が重要です。自律神経失調症に悩む方は、まずは専門の医療機関を受診し、ご自身の症状と原因に応じた適切な診断と治療を受けることを強くおすすめします。

この記事の監修医師

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