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「糖尿病の食事療法」をせずに薬だけ飲むとどうなる?必要な“3つの治療”を医師が解説!

 公開日:2026/02/26
「糖尿病の食事療法」をせずに薬だけ飲むとどうなる?必要な“3つの治療”を医師が解説!

糖尿病、特に2型糖尿病の治療は食事療法運動療法が基本です。本記事では食事療法をご説明します。

※この記事はメディカルドックにて『「糖尿病の食事療法」ではどのような食品を選べばよいかご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

上田 莉子

監修医師
上田 莉子(医師)

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関西医科大学卒業。滋賀医科大学医学部付属病院研修医修了。滋賀医科大学医学部付属病院糖尿病内分泌内科専修医、 京都岡本記念病院糖尿病内分泌内科医員、関西医科大学付属病院糖尿病科病院助教などを経て現職。日本糖尿病学会専門医、 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本医師会認定産業医、日本専門医機構認定内分泌代謝・糖尿病内科領域 専門研修指導医、内科臨床研修指導医

糖尿病治療に食事療法が必要な理由

糖尿病治療に食事療法が必要な理由

糖尿病は薬だけで治療をすることはできますか?

糖尿病を薬だけで治療することは、実際のところ難しいです。
糖尿病はインスリンが効きにくいか、インスリン分泌能力が低いことで、血糖値が閾値以上に上昇する病気です。この血糖上昇は食事摂取と大きく関わっています。食事を食べるたびに、血糖値が大きく上昇するのです。

現在国内で発売されている糖尿病薬は、食後の血糖上昇をゆるやかにするものや、空腹時を含めて血糖値を持続的に低下させるものなどがあります。しかし、食事療法がきちんとできていないと、薬の効果が食事内容や摂取方法による血糖上昇効果を下回ってしまうため、薬を使用してもうまく血糖値が下がらないことになります。

糖尿病で食事にまったく気を付けなかった場合に起きることを教えてください

薬をきちんと使用していても、食事療法に気を付けないと、食後の血糖値の乱高下が起こります。

例えば、食べる内容や食べ方が薬の効果を上回ってしまった場合、血糖値が閾値を超えて上昇してしまうことになります。一方で、薬の効果を下回る食べ方をした場合、低血糖の危険が出てきます。

一度の高血糖が命の危険につながることは少ないですが、低血糖はたった一回でも命の危険につながります。もちろん、高血糖が持続すると糖尿病合併症が発症および進展してしまうので高血糖も避けるべきです。

糖尿病は食事療法と服薬によって健康な状態を目指すことはできますか?

食事療法のほかに運動療法も大事です。食事療法運動療法糖尿病薬の継続、この3つが揃ってはじめて健康的な生活を目指すことができることが多いです。
糖尿病は罹患してすぐは症状がないですが、なぜ治療するのでしょうか。糖尿病がありながらも、健康な方と同様の生活を送るため、糖尿病の合併症が出る時期を可能な限り遅らせるためです。
このためには、症状がないうちから積極的に健康的な生活を送り、病院で処方された糖尿病薬をきっちり続けることが大切です。

糖尿病薬の役目も重要です。2型糖尿病では、発症した時点で膵臓のインスリンを作る細胞が1/2程度まで低下しているという報告があります。このため、いくら食事や運動を節制しても、健常人ほどは血糖上昇を抑えられないことが多々あります。食事運動にあわせて、糖尿病薬を続けることで、インスリンの働きが助けられたり、強化されたりします。糖尿病薬をしっかり続け、合併症の出ない範囲での血糖推移を目指すことが、糖尿病の方の健康にとってよりよい結果をもたらすでしょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

 糖尿病の診断を受けたけれど、どのように、どこまでの食事療法を取り入れたらいいかわからない、そういった方は多いのではないでしょうか。
食事内容をがらっと変えることが難しければ、まずは1食に1皿分の野菜をつけて、野菜から食べてみることから始めてみてください。そして、無理のない範囲で継続しましょう。
繰り返しになってしまいますが、食事療法、運動療法、そして薬物治療は糖尿病治療の基本です。定期的に病院に通院し、この3つの治療を続けることで、糖尿病のない方と同様の健康的な人生を目指しましょう。

この記事の監修医師

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