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「女性が痛風」を発症するとどんな「初期症状」が現れるかご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/11/30

なんとなく足の親指の付け根が痛む、関節が赤く腫れている。そんな症状に心あたりはありませんか?痛風は男性がなるイメージがありますが、女性でも発症することがあります。

今回は女性の痛風の初期症状について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「女性が痛風」を発症するとどんな「初期症状」が現れる?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

女性の痛風について

女性の痛風について

女性でも痛風を発症することはありますか?

痛風は男性が発症しやすい病気という印象がありますが、女性でも発症することがあります。 女性は男性よりも尿酸値が低い傾向にあり、これは女性ホルモンが尿酸の排泄を助ける働きを持つためとされています。

しかし、閉経を迎えるとホルモンの影響が減少し、尿酸が体内に蓄積しやすくなることから、痛風のリスクが上昇します。また、食生活の変化や生活習慣の乱れなどにより、若い女性でも高尿酸血症になる可能性があります。

女性の痛風で生じる初期症状を教えてください

基本的に痛風の初期症状にははっきりとした性別や年齢による違いはありませんが、女性の痛風にも、基本的には男性と同じように突然の関節の腫れや激しい痛み(痛風発作)が現れます。典型的には足の親指の付け根に発症しますが、くるぶしや膝、手首などほかの関節に出ることもあります。

ただし、女性では発熱や悪寒、倦怠感といった全身症状が前面に出る場合があり、関節の痛みよりも体調不良として感じることもあります。

また、女性の痛風は閉経後にホルモンバランスが変化することでリスクが高まるため、更年期の症状(のぼせ、疲労感、イライラなど)が現れた後に痛風を発症するケースもあります。

初期症状に気付かず放置してしまうと、発作を繰り返し、関節の変形や腎機能への影響が出ることもあるため、違和感を覚えたら早めに医療機関を受診することが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで女性の痛風の初期症状についてお伝えしてきました。要点をまとめると以下のとおりです。

  • 痛風とは、尿酸が関節内に結晶として沈着し、激しい炎症や痛みを引き起こす生活習慣病である
  • 女性の痛風は閉経後や生活習慣の影響で発症しやすく、初期には関節の激痛や倦怠感などが現れることがある
  • 痛風は血液検査や症状の確認で診断され、発作時は痛みを抑える治療を行い、発作後は尿酸値を管理しながら生活習慣の改善を継続する必要がある

女性の痛風は見過ごされがちですが、早期に気付いて対処すれば、症状の悪化を防げるとされています。関節の違和感や腫れを感じたら、年齢や体質に関係なく医療機関に相談してみてください。

今回の記事が、ご自身の身体と向き合うきっかけになれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修医師

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