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「緑内障」になってから「失明」までの期間はご存知ですか?失明の割合も解説!

 公開日:2025/12/08

緑内障は、視神経が徐々に損傷していく病気で、進行すると視野が狭くなり、失明に至る可能性もあります。しかし、実際に失明するまでの期間はどのくらいなのでしょうか?

本記事では以下の点を中心にご紹介します。

  • 緑内障で失明する場合について

※この記事はメディカルドックにて『「緑内障」になってから「失明」までの期間はどのくらい?失明の割合も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

柳 靖雄

監修医師
柳 靖雄(医師)

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東京大学医学部卒業。その後、東京大学大学院修了、東京大学医学部眼科学教室講師、デューク・シンガポール国立大学医学部准教授、旭川医科大学眼科学教室教授を務める。現在は横浜市立大学視覚再生外科学教室客員教授、東京都葛飾区に位置する「お花茶屋眼科」院長、「DeepEyeVision株式会社」取締役。医学博士、日本眼科学会専門医。

緑内障で失明する場合について

緑内障で失明する場合について

緑内障で失明する割合はどのくらいですか?

緑内障による失明率は1%程度とされています。つまり、緑内障は早期に見つけて継続的に治療を行えば、視力や視野を維持できる可能性がある病気です。

しかし、初期にはほとんど自覚症状がないため、気付かないうちに進行してしまうことが多くあります。また、治療を始めても症状の改善を実感しにくいために途中で治療を中断してしまう人も少なくありません。

緑内障になってから失明までの期間を教えてください

緑内障は進行がゆるやかな病気であり、発症したからといってすぐに視力を失うわけではありません。失明に至るまでには長い時間がかかることが多く、発症から10〜30年程かけて徐々に視野が狭くなっていきます。

急性緑内障発作について教えてください

緑内障のなかでも原発閉塞隅角緑内障(げんぱつへいそくぐうかくりょくないしょう)と呼ばれるタイプは、稀に“急性緑内障発作”といわれる重篤な症状を引き起こすことがあります。この発作が発生した場合、わずか数日間放置するだけで視力が著しく低下し、失明に至ることもあるため、早めの受診と治療が必要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで緑内障になってから失明までの期間はどのくらいなのかについてお伝えしてきました。緑内障になってから失明までの期間はどのくらいなのかについての要点をまとめると以下のとおりです。

  • 緑内障の種類には、「原発開放隅角緑内障」「正常眼圧緑内障」「原発閉塞隅角緑内障」「続発緑内障」「先天緑内障」がある
  • 緑内障は進行がゆるやかな病気であり、発症したからといってすぐに視力を失うわけではないが、発症から10〜30年程かけて徐々に視野が狭くなるため注意が必要
  • 緑内障を早期発見するためには、定期的な眼科検診、家族歴の確認、見え方の違和感に敏感になることが大切

緑内障は視神経が徐々に損傷し、視野が狭くなっていく進行性の病気です。初期は自覚症状が少ないため、気づいたときには進行していることもあります。40歳以上の方や家族歴のある方、全身疾患をお持ちの方は特に注意が必要です。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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