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「五十肩」を早く治す受診目安は?検査でわかる原因と手術を行わない治療法を医師が解説!

 公開日:2026/02/17
「五十肩」を早く治す受診目安は?検査でわかる原因と手術を行わない治療法を医師が解説!

腕が上がらない・腕を上げると肩が痛む・肩が痛くて眠れない、これらの症状がある方は、五十肩の可能性があります。五十肩は、40〜70代の方で起きやすい肩の病気です。

肩の痛みや肩関節の動かせる範囲が狭くなるなどの症状が現れます。この記事では、五十肩の検査法を紹介します。

肩の痛みで悩んでいる方や肩に違和感を覚えている方の参考になれば幸いです。

※この記事はメディカルドックにて『「五十肩を疑う症状」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

松繁 治

監修医師
松繁 治(医師)

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経歴
岡山大学医学部卒業 / 現在は新東京病院勤務 / 専門は整形外科、脊椎外科
主な研究内容・論文
ガイドワイヤーを用いない経皮的椎弓根スクリュー(PPS)刺入法とその長期成績
著書
保有免許・資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定 脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定 脊椎内視鏡下手術・技術認定医

五十肩の治療法・検査法

肩の診察

五十肩の治療法を教えてください。

治療法には、薬物療法・運動療法・理学療法が行われます。薬物療法は、痛みが強く出る急性期に鎮痛薬を内服したり、肩関節へのステロイド注射をしたりします。ステロイド注射は、痛みの軽減や肩の可動域の改善が期待できる治療法です。痛みがひいてきた頃に、肩関節の動きやすさの改善や拘縮予防のために運動療法が始まります。運動療法では、主にストレッチと振り子運動と呼ばれる体操が行われます。患者さんの肩関節の状態に合わせて、運動の負荷も変わってくるでしょう。振り子運動は、錘(おもり)を片側の手で持ち前かがみの姿勢で、錘を持った腕を前後・左右に動かしたり回したりする運動です。関節包が伸びるため、肩関節の機能改善が図れます。運動療法は、肩関節周囲の血行の改善や痛みの軽減などのために、温熱療法やレーザー療法などと組み合わせて行われます。治療の効果が芳しくない際には、通院でリハビリを行う場合もあるでしょう。上記で紹介した治療法で効果がない場合には、手術が検討されます。

五十肩の検査法を教えてください。

五十肩では、画像検査・評価表・病理検査などの検査が行われるでしょう。画像検査や病理検査は、五十肩に似た症状が現れる疾患や腫瘍などとの鑑別に使われます。画像検査で行われるMRI造影では、五十肩で炎症が起きやすい肩関節の腱や靭帯の状態、関節包の容量などが確認できます。MRIでは、脇の部分の関節包の厚みや腫れ、肩関節の腱の損傷度合いがわかるでしょう。評価表は、DASHやSPADIと呼ばれる質問表です。質問票では、肩や腕の動作の可否や痛みの有無を聞かれます。患者さんがその質問に答え、集計した点数で障害の程度を判断する検査です。病理検査では、肩の関節内で生じている変化がわかります。関節鏡と呼ばれる内視鏡を使うと、関節内を覗きながら診察や治療が行えます。ただし、病理検査や関節鏡は手術が選択された際に行われる検査であり、一般的な治療では行われません。

五十肩の受診目安はありますか?

肩の痛み・違和感・動かしにくさを覚える場合には、早めに医療機関を受診しましょう。早期に保存療法を行うと、治療期間が短くすみ、肩の可動域も良好なケースが報告されています。また、ステロイド注射も早期に行うと、肩の痛みや硬さが軽減されやすくなるとの報告があります。そのため、肩の痛みを感じたら、なるべく早めにお近くの医療機関を受診しましょう。

編集部まとめ

肩の調子を整える
五十肩は、40〜70代で発症するケースが8割以上です。原因は、肩関節に関係する骨・軟骨・腱などの老化により、肩関節が炎症を起こすためと考えられています。

安静時・運動時・睡眠時の肩の痛みから始まり、痛みがひくと肩関節の動かしにくさが主な症状になるでしょう。

鎮痛薬やステロイド注射などの薬物療法で痛みをとり、運動療法・理学療法で肩の動かしにくさや動かせる範囲を広げていきます。

痛みがひいて動かせるようになった際には、痛みが出ない範囲で動かすことが重要です。

自分で行えることに、腕を前後左右に動かす振り子運動・タオルでテーブルを拭く運動・ばんざいの動作で頭の上で掌を合わせる運動などがあります。

痛みがある場合には、無理に動かすのはやめておきましょう。五十肩は、自然に治るともされていますが、状態がよくなるまでに時間がかかる場合が少なくありません。

そのため、肩の痛みや違和感がある際には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

この記事の監修医師

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