腕が上がらない…「五十肩」に”なりやすい6つの特徴”を医師が解説!

腕が上がらない・腕を上げると肩が痛む・肩が痛くて眠れない、これらの症状がある方は、五十肩の可能性があります。五十肩は、40〜70代の方で起きやすい肩の病気です。
肩の痛みや肩関節の動かせる範囲が狭くなるなどの症状が現れます。この記事では、五十肩の症状や原因を紹介します。
肩の痛みで悩んでいる方や肩に違和感を覚えている方の参考になれば幸いです。
※この記事はメディカルドックにて『「五十肩を疑う症状」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
松繁 治(医師)
岡山大学医学部卒業 / 現在は新東京病院勤務 / 専門は整形外科、脊椎外科
主な研究内容・論文
ガイドワイヤーを用いない経皮的椎弓根スクリュー(PPS)刺入法とその長期成績
著書
保有免許・資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定 脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定 脊椎内視鏡下手術・技術認定医
五十肩の症状・原因

五十肩の症状を教えてください。
- 腕を上げようとしても上がらない
- 腕が横や後ろに回らない
- 動かさなくても痛みがある
- 肩の痛みで夜間に目が覚める
五十肩は、肩の関節が固くなる病気です。症状は段階的に変化していき、病気の程度も人によって異なります。五十肩の症状には、3つの段階があります。まずは、痛みが目立つ急性期です。この時期は2〜9ヶ月ほど続くとされており、動かしていない状態でも痛みがあり、こわばりなども生じます。次は、慢性期と呼ばれ、動かせる範囲が狭くなる時期が訪れます。この時期には、痛みが徐々にひいていき、肩の硬さが主な症状として現れるでしょう。期間は、4〜12ヶ月ほど続くとされています。その後は、肩の動きにくさが少しずつ改善していく回復期です。五十肩の症状の改善には、12〜42ヶ月ほどかかるとされています。
五十肩の原因を教えてください。
五十肩の痛みには特徴がありますか?
五十肩になりやすい人はどのような方ですか?
- 40〜70代の方
- 糖尿病の方
- 甲状腺疾患の方
- 脂質異常症の方
- 自己免疫疾患の方
- デスクワークの方
五十肩と呼ばれるように、40〜70代で発症するケースが8割以上との報告があります。50代ではないからといって、五十肩ではないとは否定できません。肩の痛みや動かせる範囲が狭くなった際には、五十肩の可能性があります。また、糖尿病の方では五十肩を発症する方が少なくありません。糖尿病の10〜20%の方は五十肩になっており、糖尿病ではない方と比べても4〜10倍ほど高いのが特徴です。特に、1型糖尿病の方は五十肩になりやすく、生涯で76%の方が五十肩になるとの報告があります。ほかにも、甲状腺疾患・脂質異常症・自己免疫疾患などさまざまな疾患の方が、五十肩になりやすいとされています。
編集部まとめ

五十肩は、40〜70代で発症するケースが8割以上です。原因は、肩関節に関係する骨・軟骨・腱などの老化により、肩関節が炎症を起こすためと考えられています。
安静時・運動時・睡眠時の肩の痛みから始まり、痛みがひくと肩関節の動かしにくさが主な症状になるでしょう。
鎮痛薬やステロイド注射などの薬物療法で痛みをとり、運動療法・理学療法で肩の動かしにくさや動かせる範囲を広げていきます。
痛みがひいて動かせるようになった際には、痛みが出ない範囲で動かすことが重要です。
自分で行えることに、腕を前後左右に動かす振り子運動・タオルでテーブルを拭く運動・ばんざいの動作で頭の上で掌を合わせる運動などがあります。
痛みがある場合には、無理に動かすのはやめておきましょう。五十肩は、自然に治るともされていますが、状態がよくなるまでに時間がかかる場合が少なくありません。
そのため、肩の痛みや違和感がある際には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。