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「白内障手術の費用」を抑える制度はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/12/24

本記事では、白内障の手術費用を抑える制度について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『70歳以上で受ける「白内障の手術費用」はご存知ですか?手術費用を抑える方法も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

柳 靖雄

監修医師
柳 靖雄(医師)

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東京大学医学部卒業。その後、東京大学大学院修了、東京大学医学部眼科学教室講師、デューク・シンガポール国立大学医学部准教授、旭川医科大学眼科学教室教授を務める。現在は横浜市立大学視覚再生外科学教室客員教授、東京都葛飾区に位置する「お花茶屋眼科」院長、「DeepEyeVision株式会社」取締役。医学博士、日本眼科学会専門医。

白内障の手術費用を抑える高額療養費制度

白内障の手術費用を抑える高額療養費制度

高額療養費制度とはどのような制度ですか?

高額療養費制度とは、医療費の自己負担額が一定額を超えた場合に、負担を軽減するための制度です。医療機関の窓口で自己負担分を支払った後、月ごとの自己負担限度額を超えた金額について保険者から払い戻しを受けることができます。特に後期高齢者医療制度(75歳以上が対象)では、自己負担限度額が現役世代よりも低く設定されており、高齢者の方々にとって利用しやすい制度となっています。

高額療養費制度を利用する方法を教えてください。

自分自身が加入している医療保険に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送することで支給が受けられます。どの医療保険に加入しているかは、保険証の表面に明記されているので確認しておきましょう。また、一部の健康保険組合では、申請手続きを簡素化する「限度額適用認定証」の発行を行っているため、事前に申請しておくと窓口での支払い負担を軽減できます。詳しくは、加入している保険者に問い合わせて確認しましょう。

ほかに手術費用を抑える方法はありますか?

白内障の手術費用を抑えるためには、単焦点レンズを選択すること・高額療養費制度の利用・日帰り手術にするなどのほかにもいくつかの方法があります。

  • 同月内に両眼手術を行う
  • 医療保険の活用

同月内に手術を行うと自己負担の軽減が可能です。別々の月に手術を行う場合、それぞれの月で自己負担額が発生しますが、同月内に両目の手術を行うことで自己負担額は高額療養費制度の上限までに抑えられます。また、生命保険に加入している場合には、白内障手術で給付金が支給されることがあるため、あらかじめ確認が必要です。

編集部まとめ

リビングでパソコンを使うシニアの女性

白内障の、手術費用について解説しました。70歳以上の方は通常2割負担となりますが、高額療養費制度を利用すれば、一定の負担額を超えた部分については払い戻しが受けられます。

さらに、医療保険や生命保険の手術給付金、自治体の助成制度を活用することで、経済的な負担をより抑えることが可能です。

手術を受ける前に費用面やレンズの種類を十分に比較し、自分に適切な治療法を選びましょう。

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