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「緑内障」ってどんな病気?治療後の注意点も解説!【医師監修】

 公開日:2026/03/11
緑内障

白内障と緑内障は加齢とともに発症率が高くなる眼疾患ですが、それぞれ症状や治療方法が異なります。

白内障や緑内障と診断されても、具体的にどのような病気なのかどのように治療をするのかわからない方もいるでしょう。

本記事では緑内障について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「白内障と緑内障の違い」はご存知ですか?それぞれ治療後の注意点も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

柿崎 寛子

監修医師
柿崎 寛子(医師)

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三重大学医学部卒業 / 現在はVISTA medical center shenzhen 勤務 / 専門は眼科

緑内障とは

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緑内障とはどんな病気ですか?

緑内障とは、眼圧が上昇し視神経が傷つき脳に視覚情報が届かなくなり視力が低下したり視野が欠けたりする病気です。眼のなかでは房水と呼ばれる水が流れていて、眼圧を一定に保ちながら水晶体や角膜に栄養を与えたり、老廃物を流したりしています。しかし、隅角と呼ばれる房水が排出される出口が詰まると循環がうまくいかず眼圧が上昇してしまいます。自覚症状がほとんどなく、適切に治療をしなければ失明のリスクがあるのが特徴で、日本での失明原因第1位です。緑内障は下記の4種類のタイプに分けられます。

  • 原発開放隅角緑内障(隅角が開いているが房水排出部が詰まっている)
  • 原発閉塞隅角緑内障(隅角が塞がり房水の排出能自体が低下)
  • 続発緑内障(糖尿病や高血圧などの持病によって併発)
  • 小児緑内障(生まれつき隅角に異常がある)

加齢とともに発症率は高くなりますが、糖尿病などの持病がある方は併発のリスクも高まるため眼圧検査など定期的な検査が大切です。

緑内障は手術で治る病気ですか?

緑内障に対して行う手術は進行する速度を遅らせることが目的のため完治させるものではありません。眼圧が上昇し傷んでしまった視神経や視力、視野は元の状態に戻すことができないため、早期発見が重要になります。また、眼圧を下げる治療を行い現在の見え方を保っていくことも大切です。発見が早期なら、点眼液を使用し房水の循環を促す治療を行います。点眼液で十分な効果が出なかった場合や眼圧が急に上昇し眼の痛みや充血、吐き気を伴っている緊急性のある緑内障の場合はレーザー治療や手術を行います。
緑内障の手術は房水の流れ出る線維柱帯を開き流れをよくして眼圧を下げる線維柱帯切開術と、詰まってしまった線維柱帯とは別に房水の出口を作り循環させ眼圧を下げる線維柱帯切除術の2種類があります。緑内障の手術は入院して行うことが多いですが、手術の方法や受診している眼科によっては日帰りで手術ができる場合があるため確認をしておきましょう。

緑内障治療後の注意点を教えてください。

緑内障治療後の注意点は下記のとおりです。

  • 眼をこすったり押しつぶしたりなどの刺激を避ける
  • 洗顔や入浴など眼に水が入る行為を避ける
  • 処方された点眼液をさす

手術後は眼に傷がある状態のため、そこから菌が入り回復を妨げたり合併症を起こしたりしないように保護メガネをかけるのもおすすめです。また、手術後は抗菌薬と炎症止めの点眼液、眼圧をコントロールする点眼液を使用します。その後も患者さんにとって適切な眼圧が保てない場合は点眼液の継続が必要です。眼圧がコントロールできているか確認するためにも1ヶ月に1度程度の定期的な受診が必要です。もし、手術後に視力が下がったり視野が欠けたりするなどの症状が現れたら、すぐに眼科を受診しましょう。

編集部まとめ

説明

白内障はピントを合わせるレンズの役割をする水晶体が濁ることで、視界がぼやけたり視力が下がったりする眼疾患で、手術で人工のレンズを挿入すれば視力の回復が見込めます。

緑内障は眼圧が上昇し、視神経が圧迫されて視覚情報がうまく伝達できず視野が欠けてしまったり、視力が低下したりする眼疾患です。

手術で進行を遅らせることはできますが、失ってしまった視力は戻せません。

どちらも直接的に予防する方法はないため、生活習慣を見直し身体の健康を保つことや定期的な受診が大切です。

また、同時に発症する場合もあり進行状況によっては同時に治療ができるため、医師と相談しながら決めましょう。

この記事の監修医師

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