目次 -INDEX-

  1. Medical DOC TOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 受診の目安となる「パニック障害」の症状とは?診断や治療法も解説!【医師監修】

受診の目安となる「パニック障害」の症状とは?診断や治療法も解説!【医師監修】

 公開日:2026/03/31
パニック障害の診断や治療法

現代社会は、ストレス社会といわれるほどストレスに溢れています。心身ともにストレスを抱えることで、精神的に病んでしまう方は少なくありません。

パニック障害は、日常生活の過度なストレスが原因で発作が起きる病気です。

この記事では、パニック障害の診断や治療法を解説していきます。

※この記事はメディカルドックにて『「パニック障害の症状」はご存知ですか?発症しやすい人の特徴も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 有毅

監修医師
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)

プロフィールをもっと見る
専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

パニック障害の診断や治療方法

男性と医師

パニック障害になりやすいのはどのような方ですか?

パニック障害になりやすいのは、もともと不安や恐怖心が強いタイプの方がなりやすいです。幼い頃から内気で人見知りが強く、親から離れることに不安を感じていた方や、高所や閉所などを怖がっていた方などがなりやすい性質を持っているとされています。パニック発作は3人に1人が体験するとされており、そのなかで発作を繰り返しパニック障害に至るのは、100人のうち3~4人の割合と推定されています。男女別では女性が多く、男性の3倍です。女性のなかでも年代で変わり、起こりやすい年代は30代で、次いで20代が起こりやすいです。

医療機関で受診する目安を教えてください。

突然の息苦しさや動悸、手足の震えなどの症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。もし身体的に異常なしという結果であれば、パニック障害が疑われます。その場合は、心療内科や精神科の受診を検討しましょう。パニック障害は早期治療により回復が見込めます。強いパニック発作が繰り返されると不安になることも多くなりますが、命に関わるものではありません。

パニック障害の診断基準を教えてください。

具体的な診断基準に基づく医師による評価で診断されます。パニック発作の症状として、重篤な疾患と同じような症状が見られることも多くあります。そのため、まず初めに自覚症状している症状の原因を調べる検査を行い、身体的な病気がないことを確認することが大切です。パニック障害の診断は、次の2つを満たすことが判断基準です。1つ目は予期しないパニック発作を繰り返し起こること、2つ目は少なくとも1回の発作の後1ヶ月以上、以下の状態のうち1つ以上が続くことです。

  • さらに発作がおこるのではないかという心配の継続
  • 発作または発作に関連する心配
  • 発作に関連した行動の大きな変化

発作に関する持続的な心配やパニック発作だけでもさまざまな症状があることから、実際には症状が組み合わさり、患者さんごとに症状の程度が異なります。経過や症状をしっかり聞いたうえで判断され、パニック障害と診断されれば、薬物療法で発作をしっかり抑えていくことが推奨されます。

パニック障害の治療方法を教えてください。

パニック障害の治療方法は、大きく分けて薬物療法精神療法の2つです。薬物療法は抗うつ薬と抗不安薬を服用することで、パニック発作を抑制し、発作が発生する回数を大幅に減少することが期待できます。精神療法を行わない場合は注意が必要です。薬物療法だけでは、パニック発作を引き起こす状況を患者さん自身が回避するといった、行動の変化をもたらすことが難しいからです。薬物療法ののみの場合、服薬を中止するとパニック発作が再発しやすいため、長期にわたる服薬が必要です。精神療法には、曝露療法や認知行動療法があります。曝露療法は、患者さんが耐えられるレベルの不安な状況に向き合うことから始め、状況に慣れさせていくことで克服していく療法です。認知行動療法は、誤った認知や好ましくない認知があれば、それを治療に役立つ認知に修正する療法です。

編集部まとめ

お茶を飲む女性

パニック障害は、日常生活で過度なストレスを受けることで突然強い不安や恐怖に襲われ、動悸・頻脈・発汗・息苦しさを起こす不安障害の一種です。

パニック発作が起きてしまった際には、命に関わらない病気ということを知ったうえで、慌てずにリラックスすることを意識しましょう。

パニック障害は早期治療で回復が可能な病気です。自身や家族で気になる症状がある場合は、早めに医療機関へ受診しましょう。

パニック障害は、日常生活のストレスや頑張りすぎてしまう気質が原因とされています。日常生活のなかで、リラックスして過ごす時間を意識して作り、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。

この記事の監修医師

注目記事