「白内障手術の費用」はいくらかご存知ですか?【医師監修】
公開日:2025/12/03

白内障は、カメラのレンズの役割をする眼の水晶体が、濁って見えにくくなる病気です。ほとんどが加齢に伴って発症するため、誰にでも起こる可能性があります。 しかし、短時間の手術で改善できるため、手術を受ける方が増えている病気です。本記事では白内障手術の費用について解説します。 何となく視界がぼやけると感じる方は、白内障の可能性があります。白内障が心配な方は、参考にしていただければ幸いです。
※この記事はメディカルドックにて『「白内障手術」の費用や術後にやってはいけないことはご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
柳 靖雄(医師)
プロフィールをもっと見る
東京大学医学部卒業。その後、東京大学大学院修了、東京大学医学部眼科学教室講師、デューク・シンガポール国立大学医学部准教授、旭川医科大学眼科学教室教授を務める。現在は横浜市立大学視覚再生外科学教室客員教授、東京都葛飾区に位置する「お花茶屋眼科」院長、「DeepEyeVision株式会社」取締役。医学博士、日本眼科学会専門医。
白内障手術について
白内障手術の費用はどのくらいですか?
白内障の手術費用は、使用する眼内レンズが単焦点か多焦点かで変わります。また、日帰りと入院でも変わってきます。単焦点レンズの場合の費用は以下のとおりです。
- 日帰りで単焦点レンズ使用:約150,000~160,000円(税込)
- 入院で単焦点レンズ使用:約230,000~250,000円(税込)
白内障手術は健康保険が適用されますか?
単焦点レンズを使った白内障手術は健康保険が適用されます。日帰り手術では費用の約150,000円(税込)の1~3割負担で、約15,000円(税込)から約45,000円(税込)が自己負担額です。多焦点レンズの場合、選定療養となるため、手術費用のみに保険が適用されます。
レンズ代やそれにかかる検査代は自由診療になり、全額が自己負担になります。レンズの費用は種類や医療機関によってまちまちです。
編集部まとめ
白内障の手術は少し前まで入院して行うものでしたが、現在では日帰りが主流です。その手術の概要や一連の流れ・レンズの選び方・費用・注意点などを解説しました。
眼の水晶体を取ってなかにレンズを入れるのは、実は大変繊細で高度な手術です。しかし、医療技術の進歩により、負担が少なく短時間で受けられる手術になりました。費用も保険適用で少ない負担で受けられます。
眼がかすむ・ぼやけるなどの変調を感じたら、近くの眼科で診察を受けることをおすすめします。白内障を手術することで、明るい日常が取り戻せるでしょう。