目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「動脈硬化を予防」するために大切な3つのポイントはご存知ですか?【医師解説】

「動脈硬化を予防」するために大切な3つのポイントはご存知ですか?【医師解説】

 公開日:2026/03/17
動脈硬化の治療・予防方法

加齢とともに多くの方にみられる動脈硬化は、進行するとさまざまな疾患の原因になります。しかし初期症状がないため気付きにくく、関連疾患で指摘される場合がほとんどです。

動脈硬化の検査は簡単にできますが、自覚症状がないため受けない方も少なくありません。動脈硬化が進行すると脳や心臓の重大な疾患に直結します。

重い病気につながる動脈硬化の治療・予防方法などを解説します。高血圧や肥満が気になる方は、ぜひお読みください。

※この記事はメディカルドックにて『「動脈硬化の初期症状」はご存知ですか?進行すると現れる症状も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

小鷹 悠二

監修医師
小鷹 悠二(おだかクリニック)

プロフィールをもっと見る
福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月 宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月 東北大学病院循環器内科・同大学院 医員 / 2017/4月~2018/5月 仙台オープン病院 循環器内科医長 / 2018/5月~ おだかクリニック 副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。

動脈硬化の治療・予防方法

診察室

動脈硬化にはどのような治療が行われますか?

動脈硬化そのものをもとに戻す治療法は確立されていません。できることは進行を抑えて病気の発症を防ぐことです。動脈硬化になった原因を突き止めて、根気よく改善する地道な方法になります。動脈硬化の主な原因は、以下のとおりです。

  • 高血圧
  • 脂質異常
  • 肥満
  • 糖尿病
  • タバコ

こうした原因にしっかり向き合い、悪化しないように改善すれば動脈硬化の悪化は食い止められます。上記の原因の場合、高血圧から糖尿病までは日常の食事と運動、それに薬で改善が可能です。最後のタバコは禁煙しかありません。ただ、実際に対応するのは大変な努力が必要になります。継続しないと意味がないので、続けることを念頭に取り組んでください。

閉塞性動脈硬化症の手術について教えてください。

閉塞性動脈硬化症は、手足の動脈が狭くなったり詰まったりして血流が停滞する症状です。進行して安静時にも痛みが出たり傷が潰瘍化したりすると、手術が検討されます。ステントで狭窄部を広げる血管内治療もできますが、それが難しい場合は手術となるでしょう。2種類の手術のうち内膜除去術では、狭窄部の動脈を切開して血管の内膜と血栓をはがしとり、後に人工血管や静脈を足して広げます。バイパス手術は、狭窄部分を避けて上流側から下流側に別の血管を造設する手術です。代表的な手術例は太ももの動脈閉塞時に行う、足の付け根から膝までをつなぐ大腿動脈・膝窩動脈バイパスです。さらに動脈硬化が進んで血行の回復が難しくなると、手足の切断手術が行われます。

動脈硬化を防ぐために生活面で気を付けることはありますか?

動脈硬化には生活習慣が影響するため、予防も生活習慣への対策が主体です。対応のポイントは食事と運動と禁煙の3つがあります。食事面では基本的に日本食を意識してください。肉よりも魚を多くして、野菜・きのこ・大豆・海藻などを積極的に摂取します。塩分は1日6gが目標です。また、下記のようなコレステロール・脂肪酸が多い食品の摂取は控えましょう。

  • レバーなどの内臓
  • 魚卵
  • 肉の脂身
  • バター
  • ラード
  • 鶏皮
  • マーガリン

運動面では、毎日30分以上の有酸素運動が高血圧・肥満・脂質異常に有効です。ややきつめの運動を週に3回以上実行しましょう。喫煙は有害成分のタール・ニコチンが直接的に動脈硬化を促すため、禁煙は必須です。

編集部まとめ

看護師

動脈硬化は老化に伴う症状で、高血圧など生活習慣によって進行・悪化が促されます。初期症状に乏しいため、対応は合併症の症状が出てからになりがちです。

脳出血・心筋梗塞・腎不全など、命の危険がある疾患を引き起こす厄介な動脈硬化ですが、検査は簡単にできます。早期発見・生活習慣の改善で悪化の予防が可能です。

中高年で血圧が高め・肥満や脂質異常が気になる方は、一度動脈硬化の検査をおすすめします。

この記事の監修医師

注目記事