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「動脈硬化の検査」はどれくらいの頻度で受けるとよい?【医師監修】

 公開日:2026/03/17
動脈硬化の検査方法

加齢とともに多くの方にみられる動脈硬化は、進行するとさまざまな疾患の原因になります。しかし初期症状がないため気付きにくく、関連疾患で指摘される場合がほとんどです。

動脈硬化の検査は簡単にできますが、自覚症状がないため受けない方も少なくありません。動脈硬化が進行すると脳や心臓の重大な疾患に直結します。

重い病気につながる動脈硬化の検査方法などを解説します。高血圧や肥満が気になる方は、ぜひお読みください。

※この記事はメディカルドックにて『「動脈硬化の初期症状」はご存知ですか?進行すると現れる症状も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

小鷹 悠二

監修医師
小鷹 悠二(おだかクリニック)

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福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月 宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月 東北大学病院循環器内科・同大学院 医員 / 2017/4月~2018/5月 仙台オープン病院 循環器内科医長 / 2018/5月~ おだかクリニック 副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。

動脈硬化の検査方法

注射

動脈硬化を調べる検査方法を教えてください。

動脈硬化を調べる検査で、代表的なものはPWV検査とABI検査です。両方合わせて一度に検査でき、5分程で結果がわかります。PWV検査は脈波伝播検査のことで、心臓の拍動が手や足に伝わる速度を測る検査です。振動は媒体が硬い程伝播速度が速いので、速度が速い程動脈硬化が進んでいると判断できます。ABI検査は血管のつまりを測る検査で、上腕と足首の血圧を比較する検査です。通常は足首の方が高い血圧を示しますが、下肢の動脈が詰まっていれば足首の血圧が低く出ます。この結果で血管のつまりが判断できる検査です。また、心電図では心臓の血流障害や、圧負荷などを反映した波形変化の有無を評価することで、心臓の病気の早期発見につなげられる可能性があります。頸動脈のエコー(超音波)検査では血管壁やプラークの厚みが測定でき、動脈硬化の数値的な把握が可能です。

動脈硬化の検査はどのくらいの頻度で受けるとよいですか?

動脈硬化の検査はいろいろありますが、検査を受ける頻度に関しては明確な基準が設けられていません。また初期の動脈硬化は自覚症状がなく、高血圧・高脂血症などの診断がついていない方には検査を受ける動機・機会がありません。そのため40~50代になって動脈硬化が気になる方は、現状把握のためにPWV検査やABI検査頸部エコー検査を受けてみるとよいでしょう。何か指摘事項があれば、CT・MRI・カテーテルなどを使った詳細な検査を受けて診断されます。経過観察なら毎年定期的に検査を受けてください。なお、自治体によっては、毎年の特定健診に頸部エコー検査が任意でセットされている場合もあります。

動脈硬化を放置するとどのような病気になりますか?

動脈硬化は進行性で、元の状態に戻ることはありません。治療しないまま時間が経つと、進行につれて合併症のリスクも増えてきます。動脈硬化に伴っておこる可能性がある疾患には、以下のようなものがあります。

脳の病気

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • クモ膜下出血
  • 脳血管性認知症

心臓の病気

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心不全
  • 心臓弁膜症
  • 不整脈

腎臓の病気

  • 腎硬化症
  • 腎不全

その他の病気

  • 大動脈瘤
  • 下肢閉塞性動脈硬化症
  • 大動脈解離

このような多種多様な病気が動脈硬化の進行につれておこります。いずれも命に関わったり重い後遺症が残ったりする病気ばかりです。動脈硬化が見つかれば、進行を抑えるように対応する必要があります。

編集部まとめ

看護師

動脈硬化は老化に伴う症状で、高血圧など生活習慣によって進行・悪化が促されます。初期症状に乏しいため、対応は合併症の症状が出てからになりがちです。

脳出血・心筋梗塞・腎不全など、命の危険がある疾患を引き起こす厄介な動脈硬化ですが、検査は簡単にできます。早期発見・生活習慣の改善で悪化の予防が可能です。

中高年で血圧が高め・肥満や脂質異常が気になる方は、一度動脈硬化の検査をおすすめします。

この記事の監修医師

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