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「RSウイルス感染症の予防法」はご存知ですか?発生しやすい時期も解説!

 公開日:2024/11/18

RSウイルス感染症は、多くの方が経験する身近な感染症です。

特に乳幼児のお子さんがかかりやすく、かつ身体的リスクによっては重症化しやすい感染症としても知られています。

お子さんにどのような症状が出ていればRSウイルス感染症が疑われるのか、知っておくことは重要です。

今回はRSウイルス感染症の症状を中心に、感染経路や対処法を解説します。

RSウイルス感染症を予防したい方や、重症化リスクが気になる保護者に役立つ内容となっています。

※この記事はMedical DOCにて『「RSウイルス感染症の症状」はご存知ですか?感染経路や治療法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

眞鍋 憲正

監修医師
眞鍋 憲正(医師)

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信州大学医学部卒業。信州大学大学院医学系研究科スポーツ医科学教室博士課程修了。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会健康スポーツ医。専門は整形外科、スポーツ整形外科、総合内科、救急科、疫学、スポーツ障害。

RSウイルス感染症の予防方法

机の消毒

RSウイルス感染症が発生しやすい時期を教えてください。

日本においては、11〜1月の冬季にピークがあるのが一般的でした。しかし2021年以降からは、春から初夏に継続した増加が見られ、夏季にピークがおとずれる感染症に変化しています。また、RSウイルス感染症には、乳幼児間で感染が拡大しやすい、都市部で感染を繰り返しやすいなどの特徴もあります。春先から夏にかけての、乳幼児が集まる都市部のコミュニティでは、特に感染に注意しましょう。

RSウイルス感染症の予防方法を教えてください。

RSウイルスの感染症は、ワクチン接種や薬を用いた予防以外に、日常生活の工夫でもある程度の予防が可能な感染症です。RSウイルスは体外だと刺激に弱いため、適切な消毒で速やかに不活化できます。以下はRSウイルスの不活化に有効な消毒方法です。

  • 凍結融解
  • 熱(55度以上)
  • 界面活性剤
  • クロロフォルム
  • エーテル

手洗いやマスク着用と並行して、上記の方法でウイルスを適切に消毒することで一定の感染予防が可能です。また、条件を満たす対象者は、パリビズマブという薬で予防もできます。RSウイルス感染を予防する働きが期待できるでしょう。しかし、一般的にパリビズマブ投与の対象となるのは、重症リスクの高い乳幼児のみです。お子さんが対象となるか、かかりつけ医に確認してみましょう。

RSウイルス感染症を予防するワクチンはありますか?

妊婦さんに投与して、産まれてくる赤ちゃんの感染リスクを下げるワクチンがあります。このワクチン接種には生後90日時点で約80%、生後180日時点で約70%の割合で、重篤なRSウイルス感染症を防ぐ効果があるといわれています。

編集部まとめ

バンザイする家族
RSウイルス感染症になると、軽症の場合は一般的な風邪に似た症状が現れますが、2週間以内に自然に回復に向かいます。

しかし重症化すると、激しい咳や呼吸困難などの症状が現れるため注意しましょう。

RSウイルス感染症は、特に乳幼児期に感染すると重症化リスクの高い感染症です。

乳幼児のお子さんに基礎疾患がある場合は、薬によって予防する方法もあります。

お子さんのRSウイルス感染リスクが気になる場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

この記事の監修医師

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