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「痛風の予防」が期待できる食べ物はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/04/04

痛風は中年男性に発症しやすい病気です。身近な方が痛風になり、痛かったとは聞くものの、何が原因で発症するのかは知らない方もいるのではないでしょうか。

一方、何の症状もないのに健康診断で尿酸値が高いと指摘される方もいます。痛風に気を付けるよう指導されても、何をすればよいのか不安に感じている方もいるでしょう。

今回は、痛風の予防法について解説します。ご自身やご家族の健康維持にお役立てください。

※この記事はMedical DOCにて『「痛風の原因」になりやすい食べ物はご存知ですか?対策が期待できる食べ物も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

眞鍋 憲正

監修医師
眞鍋 憲正(医師)

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信州大学医学部卒業。信州大学大学院医学系研究科スポーツ医科学教室博士課程修了。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会健康スポーツ医。専門は整形外科、スポーツ整形外科、総合内科、救急科、疫学、スポーツ障害。

痛風の予防法

サラダを食べる男性

痛風対策が期待できる食べ物は?

痛風の予防には、バランスのよい食生活が大切です。特に、野菜や果物、豆類などを積極的に摂取しましょう。野菜類全般・乳製品・きのこ類はプリン体が極めて少ない食品類です。痛風の発症リスクを低減すると報告されている食品や栄養成分は、以下のとおりです。

  • コーヒー
  • チェリー
  • ビタミンC
  • 乳製品
  • 食物繊維

また、血液中の尿酸値を低下させる食生活として注目されているのが、DASH食と地中海食です。DASH食では食塩・甘味飲料・肉類の摂取を減らし、以下の食品を多くとります。

  • 果物
  • 野菜
  • ナッツ
  • 低脂肪乳製品
  • 全粒穀物
  • さや豆類

地中海食は肉類・甘味・菓子類の摂取量が少なく、以下の食品を毎日摂取する食生活です。

  • 果物
  • 野菜
  • ナッツ
  • 豆類
  • 全粒穀物
  • 乳製品

加えて、地中海食では魚を週2回程度食べます。

食生活以外で痛風対策が期待できる生活習慣を教えてください

血液中の尿酸値を低下させるためには、有酸素運動が効果的です。ウォーキングやサイクリング、社交ダンスなど脈が少し速くなる程度の有酸素性運動をしましょう。少なくとも10分以上の有酸素運動を合計1日30分以上、60分程度行うことが推奨されています。しかし運動の種類によっては関節への負担がかかり、痛風発作を誘発するおそれがあります。全身の状態を考慮し、運動強度は主治医の先生と相談して決めましょう。一方、短距離走や筋力トレーニングなどの無酸素運動は尿酸値を一時的に上昇させるため、注意が必要です。また、脱水状態になると、痛風発作を発症しやすくなります。水分を十分に補給することを心がけましょう。

編集部まとめ

食事を楽しむ男女
痛風は高尿酸血症が持続した結果、発症に至る生活習慣病です。血液中の尿酸値を低下させる治療は、生活習慣の改善が基本となります。

飽和状態となった血液中の尿酸が関節内に結晶として溜まり、炎症を起こした状態が痛風発作です。激痛を生じる痛風発作時は薬物による治療を行います。

痛風の予防にはプリン体を多く含む食品とアルコールの摂取を控え、野菜や果物、豆類などを積極的に摂取しましょう。有酸素運動の継続も、血液中の尿酸値を低下させる効果があるとされています。

この記事の監修医師

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