「向精神薬中毒」を発症する仕組みとは?【医師監修】

向精神薬中毒についてご存知でしょうか?本記事では向精神薬中毒について以下の点を中心にご紹介します。
・向精神薬中毒の仕組み
向精神薬中毒について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
※この記事はMedical DOCにて『「向精神薬中毒」になると現れる症状・副作用はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医
向精神薬中毒が発症する仕組み
向精神薬における乱用・依存・中毒とは何ですか?
精神依存は全ての依存性薬物に共通するもので、薬物による「快感」を求める心理的な欲求を示します。この快感を得るために薬物を使用し続けることが依存の本質です。一方、麻薬やアルコールなどの中枢神経抑制薬は身体依存も同時に引き起こし、耐性が生じたり、急激な減量や断薬によって離脱症状(禁断症状)が現れることがあります。
依存に基づく薬物の乱用は中毒症状を引き起こす可能性があります。急性中毒では「パニック」「意識や知覚の障害」が生じ、場合によっては昏睡状態から死に至ることもあります。慢性中毒では「幻覚・妄想状態を中心とする精神病性障害」「認知障害」「人格変化」などの精神的な問題だけでなく、さまざまな臓器障害が発生することもあります。薬物乱用を中断しても、長期にわたって慢性中毒症状が持続することもあるため、その後の治療やサポートも重要です。
向精神薬中毒とはどのような症状ですか?
誤飲や自殺未遂などさまざまな原因があり、迅速で適切な処置により回復することもあれば、重篤な場合には死亡に至ることもあります。
一方、慢性中毒は、依存性のある向精神薬を長期間使用した結果として発生します。この状態では、薬物の使用を中止しても、症状が自然に消えることはありません。患者は長期のリハビリが必要となります。
慢性中毒の症状には、身体的な依存や薬物への強烈な渇望、不安や抑うつ、睡眠障害、注意力の欠如などが含まれます。これらの症状は、薬物使用の終了後もしばらく続くことがあります。
向精神薬中毒になる仕組みとはどのようなものですか?
依存に基づく薬物の乱用は、中毒症状を引き起こすことがあります。急性中毒では「パニック」や「意識や知覚の障害」、時には昏睡状態から死に至ることもあります。慢性中毒では「幻覚・妄想状態を中心とする精神病性障害」や「認知障害」、そして「人格変化」などが現れることがあります。また、慢性中毒により様々な臓器障害も起こる可能性があります。薬物乱用を中断した後も、慢性中毒の症状が長期間にわたって持続することもあります。
したがって、向精神薬の中毒は乱用と依存のサイクルによって引き起こされ、急性中毒や慢性中毒といった症状が現れる可能性があります。薬物乱用の問題は薬物使用期間に限られず、中断後も長期にわたって影響を及ぼすことがあるため、早期の予防や適切な治療が重要です。
編集部まとめ
ここまで向精神薬中毒についてお伝えしてきました。向精神薬中毒の要点をまとめると以下の通りです。
・向精神薬とは、脳に作用し精神に影響を与えるお薬の総称
・向精神薬中毒の仕組みは、乱用と依存のサイクルによって引き起こされ、急性中毒や慢性中毒といった症状が現れる
・向精神薬中毒の治療は、急性中毒が疑われる場合には全身管理、中毒原因物質の特定、吸収の阻害、排泄の促進及び解毒が必要となる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。