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「レビー小体型認知症」の余命は何年?家族のサポートについても医師が解説!

 公開日:2026/01/29
「レビー小体型認知症」の余命は何年?家族のサポートについても医師が解説!

認知症の存在は多く知られていますが、認知症のタイプはさまざまな物が存在し症状や治療法も異なります。そのため、病院で正しい診断を受けることが認知症の進行を止めるためには必要不可欠です。

今回は3大認知症と呼ばれるものの中から、レビー小体型認知症について解説していきます。症状が認知症の大部分を占めるアルツハイマー型認知症と異なる点が多く、受診に至るまでに時間がかかることも多い症状です。

※この記事はメディカルドックにて『「レビー小体型認知症」というパーキンソン病のような症状がある病気はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

レビー小体型認知症のリハビリや家族の対応

指をさす女医

レビー小体型認知症のリハビリ方法を教えてください。

レビー小体型認知症は特徴として、発症初期から転倒リスクが高まるなど身体が動かしにくい症状があげられます。
日常生活を自力で行う生活リハビリテーションは、自身で行えることを増やしながらリハビリを行うことができるため非常に重要です。
症状の動揺があることから、調子がいい日は自分のことは自分で行えるようにしておくと家族の負担も減り自宅療養にも好影響を与えます。その他にも認知機能のリハビリテーションも効果的です。

レビー小体型認知症の余命を教えてください。

レビー小体型認知症はパーキンソニズムを伴い、誤嚥性肺炎や脳の血流減少によるリスクが高くなります。
そのためレビー小体型認知症の余命は平均して4年となっており、アルツハイマー型認知症の平均8年に対して約半分です。
主な死因としては上記の通り誤嚥性肺炎が一般的ですが、運動機能の低下により筋力・免疫力の低下による感染症も候補にあげられます。

家族はどのように対応したらよいですか?

発症した本人がどのように接してほしいかを、第三者を交えてきちんと話し合うことが重要です。レビー小体型認知症は、日によって認知症の症状が大きく変動します。
その日の体調や症状の状態に応じて、どういった補助が必要なのかを相談しておきましょう。身体を定期的に動かすこともリハビリに繋がります。
家族が自由な時間を過ごすために、ショートステイやデイサービスを受けることができる施設を探しておくことも重要です。お互いの考えや現状を相互理解し、長期的な視野を持って対応していきましょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

レビー小体型認知症は、3大認知症として取り上げられますがまだ不明な点が多い症状です。そのため初期症状を見落としてしまったり、転倒や幻覚といった一見認知症とは関係ないような症状に戸惑ってしまうことは珍しくありません。
診察による病名の確定にも時間がかかり、病名が確定しても症状にばらつきがあるため家族や周囲の人に大きな負担がかかります。しかし忘れてはいけないのは、発症した本人も昨日できたことが今日できなくなる認知症で苦しんでいるということです。
日常生活を送る上でどんな対応が必要かきちんと話し合い、決めていくようにしましょう。

編集部まとめ

ガッツポーズの男性医師
部分もありますが、幻視や日によって症状に差が生まれるなどの違いがあり早期発見が難しいのが特徴です。

また投薬治療や生活の環境も大きく異なるため、本人に合わせて治療方針を柔軟に変更することが求められます。周囲の人の協力も必要不可欠です。

レビー小体型認知症は根気強く周囲と自身が向き合っていく必要があります。どのような生活を送っていきたいかをよく相談し、各種医療サービスを上手く使って治療を行っていきましょう。

この記事の監修医師

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