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「急性硬膜下血腫」の死亡率は高い?予後や5つの後遺症を医師が解説

 公開日:2026/02/01
「急性硬膜下血腫」の死亡率は高い?予後や5つの後遺症を医師が解説!

突然発症する急性硬膜下血腫は、緊急性が非常に高いのが特徴です。そのため発症後は、早期の迅速な対応が重要です。

「ある日急に、自分や家族が脳の病気で倒れたらどうしよう」、「急性硬膜下血腫にはどのような検査や治療があるのだろう」などの不安や悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

この記事では急性硬膜下血腫の症状や治療に関する様々な疑問に答えています。

※この記事はメディカルドックにて『「急性硬膜下血腫」を発症する原因・症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

急性硬膜下血腫の予後や後遺症

女性と理学療法士

急性硬膜下血腫の予後について教えてください。

急性硬膜下血腫の予後は、以下の要素によって左右されます。1つ目は症状の重篤度です。急性硬膜下血腫の症状は、場合によっては失神・意識障害・痙攣など重篤なものとなるため、症状の重篤度が高いほど予後は悪くなる傾向にあります。
2つ目は治療の素早さ・適切さです。急性硬膜下血腫の早期発見・適切な治療が行われた場合、予後は比較的良好となることが多いです。しかし、適切な治療が遅れた場合、脳に重大な障害が残る場合もあります。
3つ目は患者の年齢や基礎疾患です。高齢者や基礎疾患のある患者の場合、予後が良くない傾向にあります。4つ目は病変の大きさ及び位置です。血腫の大きさや位置によって、脳への圧迫や損傷が生じ、予後に影響を与える場合があります。

急性硬膜下血腫の余命について教えてください。

急性硬膜下血腫の余命は、一般的に入院時の意識障害の程度によって異なります。なお、昏睡状態で重症度が高かった場合の死亡率は70%程度です。
また脳の損傷が強い傾向にあることから、受傷後半年~1年経過すると症状は固定し、それ以上の回復は見込めず後遺症となって残るケースが多いです。

後遺症が残ることはありますか?

急性硬膜下血腫の治療が適切に行われた場合、後遺症を残さずに完全な回復を期待できることが多いです。しかし治療が遅れた場合や、病変が大きかった場合は、後遺症が残る可能性もあります。
具体的な後遺症は、脳機能の障害・運動麻痺・感覚障害・認知症・言語障害などです。また病気や手術によるストレスや、入院生活の影響によって、睡眠障害・うつ病・不安障害などの精神的な後遺症が残る場合もあります。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

急性硬膜下血腫の予後は、症状の重篤度や治療の適切さなど、多くの要素によって影響を受けます。そのため早期の診断と治療が重要であり、患者自身も症状の早期発見・医療機関での適切な治療を受けることが大切です。
また後遺症が残った場合でも、早期のリハビリテーションやストレスマネジメントなどで、後遺症を改善することが可能です。治療後も定期的な検査やフォローアップを受けることで、再発や後遺症の予防にもつながります。

編集部まとめ

医師と患者
一般的に頭部外傷によって発生する硬膜下血腫は、発症後の迅速な対応が重要となります。

急性硬膜下血腫は、患者の症状・病歴・病変の大きさ及び位置・年齢によって治療方法や後遺症の状態は異なりますが、いずれにせよ早期の診断や治療が最も大切です。

また発症後の再発や後遺症の予防にも、早期のリハビリテーションなど、早い段階での介入が重要となります。

急性硬膜下血種について詳しく知りたい方は、ぜひ記事を参考にしてください。

この記事の監修医師

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