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スマホの長時間使用は要注意?「ドケルバン病」の症状を医師が解説!

 公開日:2026/02/02
スマホの長時間使用は要注意?「ドケルバン病」の症状を医師が解説!

ドケルバン病は、手首の親指側の腱鞘炎(けんしょうえん)の一種であり、腱鞘内の腱が圧迫されることで引き起こされます。

聞き慣れない病名のドケルバン症ですが、腱鞘炎は聞いたことがあるでしょう。

手の使い過ぎで発症するといわれていますが、それ以外の原因や症状について詳しく解説していきます。

※この記事はメディカルドックにて『「ドケルバン病」を発症すると現れる症状・予防法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

ドケルバン病の原因や症状

親指

ドケルバン病とはどのような病気ですか?

ドケルバン病は手首の親指側の腱鞘炎であり、反復的な運動や手首の負担が主な原因です。症状には手首の親指側での痛み・腫れ・握力の低下・親指の動きの制限があります。
ドケルバン病は手首の親指側の腱鞘炎(けんしょうえん)の一種であり、手首の親指の動きや握力に制限が現れる疾患です。腱鞘内の腱が圧迫されることで症状が生じ、手首の親指側での痛み・腫れ・炎症が特徴です。握力の低下や親指の動きの制限も現れることがあります。

ドケルバン病の原因を教えてください。

ドケルバン病の主な原因は、手首の親指側の腱鞘における炎症です。具体的には、以下のような要因が関与していると考えられています。
例えば、パソコン作業やスマホの長時間の使用です。反復的に手首や親指を使用する活動や動作が繰り返されることによって、腱に負担がかかります。
その他にも、手首に過剰な負担がかかることもドケルバン病の原因です。重い物を持ち上げる作業や強く握る動作が含まれます。これらの要因により、手首の親指側の腱鞘が炎症を起こし、腱鞘内の腱が圧迫される状態が生じます。この圧迫によって痛みや腫れが生じ、ドケルバン病の症状が現れるのです。
更にドケルバン病は、妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く見られます。この病気の病態は母指の過度な使用による負荷が原因とされているので、腱鞘が厚くなったり腱の表面が損傷したりして、さらに炎症が刺激される悪循環が生じると考えられています。
特に手背第1コンパートメント内には、2つの腱を分けて通る隔壁が存在し、このために狭窄が起こりやすくなっているのです。ドケルバン病による症状の改善や予防のためには、適切な休息や手の負担を軽減する対策が重要です。また、専門の医師の診断と適切な治療を受けることも大切です。

どのような症状がありますか?

ドケルバン病では手首の親指側に痛みが現れます。痛みは軽度から激しいものまで様々であり、特に手首の動かし方や圧力をかけた際に増強することがあります。腱鞘の炎症によって患部に腫れや炎症がみられることがあります。
ドケルバン病は手や指に現れる症状です。この病気では、手首の母指側にある腱鞘(手背第一コンパートメント)とそこを通る腱に炎症が起こります。炎症によって腱の動きが滑らかでなくなり、手首の母指側が痛みや腫れを引き起こすのです。
特に母指を広げたり動かしたりすると強い疼痛が現れます。この病気では、短母指伸筋腱(母指の第2関節を伸ばす腱)と長母指外転筋腱(母指を広げる腱)が関与しています。これらの腱が手首の背側にある腱鞘を通る際に炎症が生じるのです。
ドケルバン病による症状は手首の母指側に痛みや腫れが現れることが特徴なので、もし手や指に上記のような症状がある場合は、すぐに専門の医師に相談しましょう。早めの治療によって症状の進行を防ぎ、手の機能を回復させることができます。自分の手の健康を守るために、迅速な行動を心がけましょう。

ドケルバン病になりやすいのはどのような人ですか?

ドケルバン病になりやすい人は以下のような特徴があります。

  • 反復的な手首や親指の使用
  • 高負荷の手首動作を行う
  • 姿勢や手の使い方に問題がある

更に、ドケルバン病は女性に多く見られる傾向があります。特に、妊娠や授乳期間中の女性はホルモンの変化によって腱鞘炎の発症リスクが増加する可能性があります。

編集部まとめ

ガッツポーズする医師
ドケルバン病は手首や親指の痛みや腫れを引き起こす疾患ですが、予防や早期の対応によってそのリスクを軽減できます。

日常生活で手の負荷を軽減し、適切な姿勢と手の使い方に気を付けること、セルフケアや休息とストレス管理を行うことが重要です。

ご自身の手の健康を守るために、専門医の指導を受けながら積極的な予防とケアを行ってください。

この記事の監修医師

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