「食道胃接合部がん」はリンパ節に転移しやすい? 生存率を医師が解説!
公開日:2026/02/10

食道胃接合部がんとは、食道と胃の境目付近である接合部に発生するがんのことです。日本人の胃がんは減少傾向にありますが、手間にある食道から胃に通じる部位にがんが増えてきました。そして食道胃接合部がんは世界的に増えているがんのひとつです。
発症の要因としては、喫煙・過度の飲食・不規則な食生活・ストレスなどが挙げられます。食道と胃は異なる粘膜細胞からなっているため、食道胃接合部がんは、食道がん・胃がんのそれぞれの特徴による症状があります。
この記事では、食道胃接合部がんの生存率など詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「食道胃接合部がん」の症状や原因はご存知ですか?ステージについても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
目次 -INDEX-
食道胃接合部がんの予後

食道胃接合部がんの生存率を教えてください。
食道胃接合部がんだけの統計レポートが少なく単体での情報はありません。
しかし、一般にがんと診断された場合に5年相対生存率で見ると、2009年から2011年の統計で、男性では、食道がんが40.5%、胃がんが67.5%、全部位では62%です。女性では、食道がんが45.9%、胃がんが64.6%、全部位では66.9%です。
しかし、一般にがんと診断された場合に5年相対生存率で見ると、2009年から2011年の統計で、男性では、食道がんが40.5%、胃がんが67.5%、全部位では62%です。女性では、食道がんが45.9%、胃がんが64.6%、全部位では66.9%です。
食道胃接合部がんは転移しやすいのでしょうか?
食道胃接合部がんは、進行すると周りの臓器やリンパ節に転移しやすくなります。特にリンパ節へ転移した場合の特徴は、リンパ節からがん細胞が広がり他の細胞へ転移するという進行です。食道・胃などを含み食道胃接合部あたりでは、リンパ節へのがんの移転は比較的よく見られる傾向にあるといわれています。一般的にがん細胞は血液循環を通して転移します。
食道胃接合部も例外ではありません。特にがんが進行していくと、本来の部位から離れた臓器への転移が見られることがあります。とはいえ、全ての食道胃接合部がんが必ず転移するわけではなく、患者個人の健康状態やがんの進行度合いによって変わってきます。
食道胃接合部も例外ではありません。特にがんが進行していくと、本来の部位から離れた臓器への転移が見られることがあります。とはいえ、全ての食道胃接合部がんが必ず転移するわけではなく、患者個人の健康状態やがんの進行度合いによって変わってきます。
食道胃接合部がんの手術後の食事での注意点はありますか?
食道胃接合部がんは、栄養を接種するために必要となる食道・胃両方に関係する部位に発症します。そのため、手術後は、流動食から初めて徐々に食事を通常の食事へ変えていく方法が一般的です。まずは少量の食事にするか、回数を増やしてとるようにします。胃への負担を考えると一度に大量の食事をとることはおすすめできません。
ただし、栄養バランスは常に考慮して、食事プランを細かく計画しましょう。メニューについては刺激の強いものや繊維質なものは避けるようにします。これらは胃に負担をかけてしまい、余計な胃液分泌を促します。
ただし、栄養バランスは常に考慮して、食事プランを細かく計画しましょう。メニューについては刺激の強いものや繊維質なものは避けるようにします。これらは胃に負担をかけてしまい、余計な胃液分泌を促します。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
食道胃接合部がんは、食道がんや胃がんとは別の発症部位として認識されてます。
しかし、症状や治療は発症部位の周りも影響しますので、かかりつけ医と相談しつつ治療をおこなうことが大切です。
しかし、症状や治療は発症部位の周りも影響しますので、かかりつけ医と相談しつつ治療をおこなうことが大切です。
編集部まとめ

これまで、食道がん・胃がんとして治療されてきた食道胃接合部がんは、別の部位として判断され治療され始めています。
症例や対処では、早期発見で生存率も高くなり重症化も防げるので、少しでも気になることがあったらかかりつけ医にご相談にください。