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熱いもので胸に違和感は「食道胃接合部がん」のサイン? なりやすい人を医師が解説!

 公開日:2026/02/08
熱いもので胸に違和感は「食道胃接合部がん」のサイン? なりやすい人を医師が解説!

食道胃接合部がんとは、食道と胃の境目付近である接合部に発生するがんのことです。日本人の胃がんは減少傾向にありますが、手間にある食道から胃に通じる部位にがんが増えてきました。そして食道胃接合部がんは世界的に増えているがんのひとつです。

発症の要因としては、喫煙・過度の飲食・不規則な食生活・ストレスなどが挙げられます。食道と胃は異なる粘膜細胞からなっているため、食道胃接合部がんは、食道がん・胃がんのそれぞれの特徴による症状があります。

この記事では、食道胃接合部がんの特徴・症状・原因など詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「食道胃接合部がん」の症状や原因はご存知ですか?ステージについても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

食道胃接合部がんの症状と原因

医者

食道胃接合部がんとはどのような病気でしょうか?

食道胃接合部がんは、食道と胃の接合部である食道の下部分と胃との境目あたりに発生するがんのことです。食道と胃の接合部の粘膜細胞で発生し、粘膜細胞に腫瘍ができます。
さらに、食道胃接合部がんが発生すると食道や胃の内側にがんが広がることがあります。食道胃接合部がんは、従来食道がんあるいは胃がんとして判断され治療されてきました。しかし、海外をはじめ症例が増えてきたことにより、これらとは分類されて診断されます。

症状を教えてください。

初期では、食道がんと同様に症状がさほどありません。しかし、飲食時に食べ物が飲み込みづらくなったり、熱いものを飲んだ時に喉の奥がしみる感じがしたりといった症状があります。
食道胃接合部がんが進行していくと、食道の内部が狭くなっていくため、飲食物が途中でつっかえたり、引っかかったりするように感じ、さらに大きくなると水などの流動物しか通らなくなり、食道から胃への通路を塞ぎます。
その結果起きるのが、食事の量の減少とそれに伴う体重減少です。胃の影響としては、食道胃接合部がんによって胃酸の逆流がおきます。そのため、胃の不快感を定常的に感じたり、胸やけの症状が増えたりします。これらによっておきてしまうのが、胃に負担をかけ、食事の量が減り、栄養を十分とれなくなるという悪循環が起こるかもしれません。

発症する原因を教えてください。

食道胃接合部がんの発症原因はまだ明確にはなっていませんが、いくつか原因が考えられています。そのひとつが、胃酸逆流です。長期間にわたる胃酸の逆流によって、食道胃接合部の粘膜が損傷し、がんが発生する可能性につながるのです。これにピロリ菌の減少が後押ししています。ピロリ菌への対策が進みにつれ胃の感染症に対する対応はできますが、ピロリ菌がいないことによって酸度の強い胃液が分泌されることに繋がります。これらが原因で高まるのが、食道胃接合部がんのリスクの1つです。
がん全般にその原因のひとつといわれる喫煙や過度の飲酒も、食道胃接合部がんのリスクを増加させます。これは、食道・胃同様に食道胃接合部の組織に損傷を与える原因です。さらに、生活習慣病である急激な体重増加や慢性的な肥満も発症リスクに影響を与えます。特に肥満は代謝異常を引き起こすため、発症を促進させます。

食道胃接合部がんになりやすい方の特徴を教えてください。

生活習慣の乱れが原因の大きなひとつと考えられています。高脂肪の食事・栄養の偏った食事・過度な塩分摂取など、食生活の変化により栄養バランスが乱れたことで食道胃接合部がん発症のリスクが高まります。長期間の喫煙や過剰な飲酒も要因のひとつです。さらに、この2つを同時に習慣的行うのは悪化し続けるため良くありません。
肥満や体重の急激な増加は、代謝の異常を引き起こしてしまいます。特に肥満は慢性的な細胞の炎症の原因になりますので、食道胃接合部がんの発症リスクを高めます。

編集部まとめ

女性
これまで、食道がん・胃がんとして治療されてきた食道胃接合部がんは、別の部位として判断され治療され始めています。

症例や対処では、早期発見で生存率も高くなり重症化も防げるので、少しでも気になることがあったらかかりつけ医にご相談にください。

この記事の監修医師

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