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「薬物依存症」のフラッシュバックとは?後遺症や家族のサポート法を医師が解説!

 公開日:2026/03/05
「薬物依存症」のフラッシュバックとは?後遺症や家族のサポート法を医師が解説!

薬物依存症という言葉はドラマ・映画・ニュースなどでよく耳にする症状ですが、一体どのような症状なのか実態を掴めていない方が多数を占めているかもしれません。

薬物依存症は覚せい剤・大麻・シンナーなどの過剰使用により引き起こされるものと思われがちですが、病気で医師から処方される薬やドラッグストアなどで売られている市販薬も薬物依存症の対象となりえます。

この記事では薬物依存症の後遺症や家族のサポートの仕方を詳しく解説していきます。

※この記事はメディカルドックにて『「薬物依存症」の症状・見た目の特徴・後遺症はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 有毅

監修医師
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)

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専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

薬物依存症の後遺症と家族のサポート

家族

薬物依存症は克服できますか?

薬物依存症は治療を受けて薬物を体の中から取り除くという点では克服できる病気です。
ただし、精神面での治療に時間を要する方もいることや容易に元の状態に戻ってしまいやすい病気であるということから、克服できるかはご自身の気持ちや周囲の環境に左右されてしまいます。
薬物の使用が復活しやすい環境であればいくら治療を受けても再発の可能性が高くなるでしょう。もちろん適切な治療を受けて完全に克服している患者さんもいらっしゃいます。
治療やカウンセリングをストップさせてしまうと心が揺らぎ克服は遠のいてしまうので、薬物使用が復活しないような頻度でカウンセリング等も継続されることをおすすめします。

薬物依存症の後遺症を教えてください。

薬物依存症の後遺症としては次のような症状が挙げられます。

  • フラッシュバック
  • 幻覚
  • 妄想
  • 脳の萎縮
  • 記憶力の低下
  • 抑うつ状態

使用していた薬物によって後遺症に多少違いが出てきます。フラッシュバックは覚せい剤使用後の後遺症としてあらわれます。
これはストレスなどをきっかけに薬物を使用していた頃の症状があらわれてしまうものです。幻覚や妄想は覚せい剤・大麻・シンナー・危険ドラッグなど大半の薬物の後遺症としてあらわれる後遺症です。
また、シンナーの後遺症には脳の萎縮・記憶力の低下など脳へ影響を及ぼすものもあります。シンナーの後遺症には抑うつ状態もあらわれることがあります。
いずれの後遺症も精神状態が不安定になるものばかりで、日常生活や社会生活を送るのにかなり支障をきたすことになるでしょう。

家族はどのようにサポートすればいいでしょうか?

薬物依存の治療にはご家族や周囲の方々のサポートが欠かせません。もちろんそのお気持ちはあったとしても、実際にどのようにサポートすれば良いのかわからないことが殆どでしょう。
まず大事なのは患者さんご本人に対して監視を行ったり過干渉したりしないことです。また、相談を受けた場合もその場限りの返答や対応をするのではなく、先を見据えた考えや目標を検討されると良いでしょう。
特に治療の最中に周囲の方の対応がぶれてしまうと、患者さんの混乱を招いたり不安に陥ったりしてしまいます。
ご家族や周囲の方も薬物依存症の治療についての知識をつけられたうえで、医療機関との連携を密に取られることをおすすめします。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

薬物依存症は治療に期間を要する病気です。患者さんご自身がこの病気を克服していかなければならないのですが、ご家族や周囲の方の理解やサポートも必要になってきます。
また、適切な治療を受けられる病院選びも重要になってくるでしょう。治療の中の一つに、同じ薬物依存症で苦しまれてきた方達と体験や気持ちをシェアするものが含まれています。
一人で抱えることなく、病院・治療途中の患者さん同士・ご家族といった周囲の人達に頼りながら、薬物依存症を克服されると良いでしょう。

編集部まとめ

薬
興味本位で摂取した薬物は一度始めてしまうと、そこから抜け出すことは容易ではありません。

初めは気分が高揚するだけであった状態が、いつしか薬物がないと不安を感じたり体調が悪くなったりしていきます。

依存状態にはまってしまうと、通常の生活が送れなくなるので、人間関係が壊れることもあれば、社会的信用を失うこともあります。

薬物を使用してしまって少しでも体調や行動の異変に気がつくようであれば、すぐに医療機関へ相談してください。

この記事の監修医師

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