原因不明の難病「サルコイドーシス」の症状とは?感染の有無も医師が解説!
公開日:2026/02/05

サルコイドーシスは、多臓器に病変をつくる原因不明の全身性炎症性の病気です。
肉芽腫と呼ばれるしこりを多臓器に形成して多様な症状を引き起こしますが、原因が特定されないので治療法がしっかりと確立していません。
どのような病気なのか今一つわかりにくい方もいると思いますので、今回はサルコイドーシスについてご紹介いたします。
※この記事はメディカルドックにて『「サルコイドーシス」の症状・原因・診断基準はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
矢富 正徳(医師)
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東京医科大学病院
保有免許・資格
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
日本耳鼻咽喉科学会認定指導医
日本睡眠学会認定睡眠専門医
日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
難病指定医
身体障害者福祉法第15条指定医
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日本睡眠学会認定睡眠専門医
日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
難病指定医
身体障害者福祉法第15条指定医
サルコイドーシスの症状と原因

サルコイドーシスはどのような病気ですか?
サルコイドーシスは、全身のさまざまな臓器に類上皮細胞肉芽腫(慢性的な炎症反応)が出現する原因不明の全身性炎症性疾患です。
発症は男性より女性に多いことがわかっています。年齢でみると女性では以前は25〜39歳・50〜60歳代の2峰性でしたが、近年は20~39歳のみの1峰生への変化がみられ、男性は20〜34歳に多い特徴があります。発症頻度は肺門縦隔リンパ節・肺・眼・皮膚が特に高く、神経・筋肉・心臓・腎臓・骨など多臓器に病変をつくるのです。
発症時の症状が多彩であるため診断が難しく、経過が長期になる症例が増加傾向になっています。特に肺・心臓・神経・腎臓など、重症化した場合に予後に影響を及ぼすような臓器・組織では、適切な治療と十分な全身管理が必要です。
発症は男性より女性に多いことがわかっています。年齢でみると女性では以前は25〜39歳・50〜60歳代の2峰性でしたが、近年は20~39歳のみの1峰生への変化がみられ、男性は20〜34歳に多い特徴があります。発症頻度は肺門縦隔リンパ節・肺・眼・皮膚が特に高く、神経・筋肉・心臓・腎臓・骨など多臓器に病変をつくるのです。
発症時の症状が多彩であるため診断が難しく、経過が長期になる症例が増加傾向になっています。特に肺・心臓・神経・腎臓など、重症化した場合に予後に影響を及ぼすような臓器・組織では、適切な治療と十分な全身管理が必要です。
症状を教えてください。
発見時のサルコイドーシスの1/3は無症状という報告があります。しかし症状が現れる場合は、発症した臓器によってその症状も異なります。眼ではぶどう膜炎を起こし、視力低下・霧視(目が霞んだように見えること)・飛蚊(虫が飛んでいるように小さな点が見えること)・羞明(まぶしく見えること)などの症状が出る場合が多いです。肺・胸部リンパ節では通常は症状がみられませんが、進行すると呼吸困難などの呼吸器症状が現れます。皮膚では、痛み・痒みを伴わない紅斑(ピンク〜赤色の斑状・点状の発疹)が全身のどの部位にもみられる場合が多いです。心臓に発症すると不整脈が出るようになり、重症化すると心停止を起こしてしまうこともあり注意が必要です。また、筋肉では腫瘤、神経では神経麻痺などもあります。これらは臓器に関係する症状です。
その他に臓器とは関連のない症状もあります。例えば、発熱・全身倦怠感・耳鳴・手足のしびれなどです。このようにサルコイドーシスは発症する臓器がさまざまで、症状も多様となります。気になる症状が現れた場合は、すぐに受診し適切な診断を受けることが重要です。
その他に臓器とは関連のない症状もあります。例えば、発熱・全身倦怠感・耳鳴・手足のしびれなどです。このようにサルコイドーシスは発症する臓器がさまざまで、症状も多様となります。気になる症状が現れた場合は、すぐに受診し適切な診断を受けることが重要です。
発症の原因を教えてください。
原因は不明とされていますが、何らかの原因で引き起こされる抗体の過敏性免疫反応と考えられています。これまで、感染原因としてアクネ菌、結核菌などが研究され、仮説も立てられてきました。しかし、いずれも確証はなく、未だに明らかになっていません。
また調査により、サルコイドーシスには家族発生が少なからずみられています。遺伝的な要因として、いくつかの疾患感受性遺伝子が関係しているとも考えられていますが、こちらも確かではありません。
また調査により、サルコイドーシスには家族発生が少なからずみられています。遺伝的な要因として、いくつかの疾患感受性遺伝子が関係しているとも考えられていますが、こちらも確かではありません。
サルコイドーシスは人にうつるのでしょうか?
サルコイドーシスは、人から人へとうつるような感染性の病気ではありません。
発症する臓器は患者個々によって違うので、「このような人はこの臓器に病変が出る」という決まった形はないです。ご自身が罹患した場合でも、他人にうつしてしまうといった心配はありませんので、安心してください。
発症する臓器は患者個々によって違うので、「このような人はこの臓器に病変が出る」という決まった形はないです。ご自身が罹患した場合でも、他人にうつしてしまうといった心配はありませんので、安心してください。
編集部まとめ

原因不明の多臓器疾患であるサルコイドーシスについてご紹介しました。
「原因不明」「多臓器」と聞くと、悪性の病気を想像してしまう方もいるかもしれません。
しかし、この記事を最後まで読んでいただいて、自然治癒する症例の多い怖くない病気であることがおわかりいただけたと思います。
原因不明で1人1人発症パターンも異なるので予防などは難しいですが、気になる症状がある場合には早めに受診して、専門医の診断を受けましょう。