「狂犬病の治療法」は確立されてない?噛まれた時の対処法を医師が解説!
公開日:2026/01/31

「狂犬病」という言葉は聞いたことがあるけれど、どのような病気なのか分からない方も多いのではないでしょうか。
犬を飼育する際や国外へ出かける際によく耳にする狂犬病ですが、日本ではあまりなじみがなく、なぜ犬を飼育する際に狂犬病ワクチンを接種する必要があるのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
一方で、感染したら死亡するというイメージから犬は好きだけど、狂犬病は怖いという不安を感じている方が多いのも現状です。
近年では、予防接種を受けない人が増えてきていると問題視されています。
今回は狂犬病の対処法や治療法はあるのかを解説していきます。
※この記事はメディカルドックにて『「狂犬病」を発症すると現れる症状・嚙まれた時の対処法はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
狂犬病の対処方法や治療方法

犬にかまれたらどうすればよいですか?
まずは落ち着いて水で創部をきれいに洗い流すことが大切です。血が出ている場合は創部に流水をかけ、消毒液があれば最後に消毒しましょう。
狂犬病ウイルスは体外では壊れやすい性質を持っているため、流水により創部を洗浄することが大切です。
洗浄後にはガーゼや清潔なタオルでしっかり傷口を押さえて、病院へ受診しましょう。
いつ・どこで・どのような動物に・なぜかまれたのかしっかりと伝えてください。
狂犬病ウイルスは体外では壊れやすい性質を持っているため、流水により創部を洗浄することが大切です。
洗浄後にはガーゼや清潔なタオルでしっかり傷口を押さえて、病院へ受診しましょう。
いつ・どこで・どのような動物に・なぜかまれたのかしっかりと伝えてください。
狂犬病を治療する方法はありますか?
結論からお伝えすると、狂犬病の治療は確立されていません。後述しますが、狂犬病を発症するとほぼ100%の方が命を落とします。しかし狂犬病の疑いのある動物にかまれた後、すぐにワクチン接種をすることで発症は抑えられます。
日本国内では狂犬病は発生していないので心配はありませんが、東南アジアなどの流行国で狂犬病の疑いのある犬・猫などの野生動物にかまれた時は速やかに医療機関を受診することをおすすめします。
日本国内では狂犬病は発生していないので心配はありませんが、東南アジアなどの流行国で狂犬病の疑いのある犬・猫などの野生動物にかまれた時は速やかに医療機関を受診することをおすすめします。
編集部まとめ

狂犬病は犬をはじめとする動物にかまれたら、確実に発症するものではありません。
致死率も高く恐ろしい病気であることは間違いありませんが、60年以上も日本では発症例がなく、なじみがないかもしれません。
ですが、世界中で狂犬病をみるとその発症率は増加傾向にあります。
狂犬病を抑える方法は、予防接種・ワクチンのみです。
犬をはじめとする動物も私たち人間もしっかり予防を行うことが、感染のリスクを下げます。
ペットを飼う際には必ず狂犬病の予防注射を行い、これらの予防対策を行った上で不安を感じたらすぐ病院へ受診することを心がけましょう。