胃に不調を起こす「メネトリエ病」の合併症はご存知ですか?治療法も医師が解説!

メネトリエ病は胃の皺壁(すうへき)と呼ばれるヒダが膨張し、浮腫・吐き気・体重減少・下痢・低蛋白血症などの症状があらわれる病気です。
無症状な場合もありますが、他に腹痛や食欲不振などの症状もあります。
たとえ症状が軽かったとしても、胃潰瘍や胃がんとの併発の恐れもあるため、注意の必要な病気なのです。
しかし、早期に適切な治療を行うことによって、合併症のリスクを下げる上に完治も目指せます。
今回の記事では、メネトリエ病の治療方法・合併症も解説します。
気になる症状のある方は受診をためらわずに、お近くの医療機関にご相談ください。
※この記事はメディカルドックにて『「メネトリエ病」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
目次 -INDEX-
メネトリエ病の治療方法と合併症

どのような検査で診断されますか?
- X線造影検査
- 内視鏡検査
- 胃生検病理検査
- シンチグラフィー検査
メネトリエ病の検査は、まずX線造影検査・内視鏡検査を行い胃の内部を観察します。胃の内部の観察で異常がみられた場合に、胃生検病理検査・シンチグラフィー検査を行い、異常な部位の細胞を採取し生検を行います。
このような検査で胃の粘膜の過形成とともに固有胃腺の萎縮が確認できると、メネトリエ病と診断されるのです。
メネトリエ病の治療方法を教えてください。
また、ストレスや緊張を軽減することも、症状を軽減することができます。
手術することもあるのでしょうか?
腹腔鏡下手術では、腹壁に小さな切開をし、腹腔鏡を挿入し、手術に必要な器具を操作するのです。胃の底部の拡張した部分を切り取り、胃の残りの部分を繋ぎ合わせます。 胃の形を正常に戻し、症状が改善することが期待されます。
手術後の回復期間は個人差がありますが、一般的には数週間から数ヶ月間です。手術後は食事制限が必要な場合があり、手術前後は食品を細かく分けて食事をすることや、特定の食品を変えることが推奨される場合があります。
メネトリエ病の合併症を教えてください。
しかし場合によっては、以下のような合併症が発生する可能性があります。
- 胃潰瘍
- 胃がん
- 胃内容の逆流
- 胸焼け
- 声のかすれ
- 栄養不良
胃底部の拡張した部分に圧力がかかることによって胃酸の逆流・胃の粘膜の炎症が起き、胃潰瘍や胃がんの原因になることがあります。
また、胃内容物が逆流して食道に流れることにより、胸焼けや喉の痛み・声のかすれなどが起こることがあります。
他にも食事が胃でスムーズに消化できず、栄養不良が起こります。これらの合併症は、症状が進行している場合や適切な治療が行われなかった場合に発生する可能性があるのです。
編集部まとめ

ここまで、メネトリエ病の症状・発症の原因・治療方法・合併症・食事の注意点も解説しました。
メネトリエ病は適切な医療を受けることに加えて、日々の食生活を見直す必要があります。
例えば、消化の良い蒸し野菜や魚などを積極的に摂りましょう。
また、胃に負担をかける脂っこいもの・辛いもの・アルコールは避けなければなりません。
そして、症状が軽いからといって受診をためらう方が多く、重症化に繋がる恐れがあります。
気になる症状がある場合は、症状の軽いうちにお近くの医療機関にご相談ください。
参考文献