「下肢静脈瘤」を放置するとどんなリスクが伴う?予防法も解説!【医師監修】

「最近足がだるい」「よく足がつる」「足のむくみがひどい」など、足のトラブルに悩まされたことがないという方はほとんどいないと思います。
そういった症状が出たとき、多くの方は「この程度は誰だってなるものだ」と考え誰にも相談することなく我慢してしまっているのではないでしょうか。
しかしそのような一見誰にでも起こりうるちょっとした症状の陰に、「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」という病気が潜んでいることがあるのです。
この下肢静脈瘤、場合によっては手術が必要になる重大な病気です。この記事で詳しく解説しますので思い当たる方は是非参考にしてください。
※この記事はMedical DOCにて『「坐骨神経痛」とは?症状・原因・治療方法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
目次 -INDEX-
下肢静脈瘤を放置するリスクと予防
下肢静脈瘤を放置するリスクを教えてください。
しかしながら倦怠感やむくみといった症状は消えませんし、場合によっては湿疹・色素沈着・皮膚の潰瘍にまで発展する可能性がありますので決して軽視していいものでもありません。
下肢静脈瘤と診断された場合にやってはいけないことはありますか?
また医療用の弾性ストッキングと市販の着圧ストッキングは圧力そのものやかかる部位など全くの別物です。そもそも他の疾患などの条件によって着用の可否が決まるものですので、必ず医師の処方を受けなければいけません。
また着用方法についても正しく行わなければかえって症状を悪化させることにも繋がりかねませんので、くれぐれも自己判断で着用するような事は避けて下さい。
下肢静脈瘤の予防方法を教えてください。
- 適度な運動により足の筋肉を鍛え、血流を促す力を強化する
- 長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしを避け、やむを得ない場合は足踏みやかかとの上げ下げ、ふくらはぎのマッサージなどを行う
- 休憩時や就寝時に足を心臓より高くする
- バランスのとれた食事により肥満や便秘を改善する
ぜひ日頃から意識して予防に努めてください。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
しかし重症化してからの治療となればそれだけ内容が複雑化しますし、手術の難度も上がってしまいます。「怪しいな」と思ったらまずは受診することが肝要です。
編集部まとめ
足のだるさやむくみというのは特に女性であれば誰もが当たり前に付き合って生きているものですが、それが下肢静脈瘤ともなれば血管が浮き出たり色素沈着や潰瘍などといった美の大敵に変化します。
そうならないためにしっかり予防ができればそれに越したことはないのですが、立ち仕事や運動不足・不規則な生活など避けることができないという方もいらっしゃるでしょう。
大切なのはときどきでいいので自分の足をしっかりマッサージしてあげて、下肢静脈瘤の兆候を発見したらためらわずにまずは一度専門医を訪ねることです。
本記事が一人でも多くの悩みを取り除けますよう祈っております。