「下肢静脈瘤」の初期症状・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?
「最近足がだるい」「よく足がつる」「足のむくみがひどい」など、足のトラブルに悩まされたことがないという方はほとんどいないと思います。
そういった症状が出たとき、多くの方は「この程度は誰だってなるものだ」と考え誰にも相談することなく我慢してしまっているのではないでしょうか。
しかしそのような一見誰にでも起こりうるちょっとした症状の陰に、「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」という病気が潜んでいることがあるのです。
この下肢静脈瘤、場合によっては手術が必要になる重大な病気です。この記事で詳しく解説しますので思い当たる方は是非参考にしてください。
※この記事はMedical DOCにて『「下肢静脈瘤」を疑う初期症状・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
下肢静脈瘤の症状となりやすい方
下肢静脈瘤はどのような病気ですか?
症状を教えてください。
発症の原因を教えてください
その答えは「逆流防止弁」と「筋肉の力」にあります。静脈のところどころに備わっている弁が血液の逆流を防止しつつ、周囲の筋肉がポンプのように動くことで血液を心臓に送り届けているのです。
しかしときに、この弁が何らかの原因で壊れることがあります。この状態は「弁不全」と呼ばれ、その結果重力に従って下方向に逆流した血液が血管の中に溜まってしまいます。これが下肢静脈瘤の正体です。
下肢静脈瘤はどのような方がなりやすいのでしょうか?
ただし中高年の女性・長時間におよぶ立ちっぱなしの仕事・肥満・妊娠後といった特徴に当てはまる方に多い傾向があります。また遺伝的な要素がある可能性も指摘されています。
編集部まとめ
足のだるさやむくみというのは特に女性であれば誰もが当たり前に付き合って生きているものですが、それが下肢静脈瘤ともなれば血管が浮き出たり色素沈着や潰瘍などといった美の大敵に変化します。
そうならないためにしっかり予防ができればそれに越したことはないのですが、立ち仕事や運動不足・不規則な生活など避けることができないという方もいらっしゃるでしょう。
大切なのはときどきでいいので自分の足をしっかりマッサージしてあげて、下肢静脈瘤の兆候を発見したらためらわずにまずは一度専門医を訪ねることです。
本記事が一人でも多くの悩みを取り除けますよう祈っております。