”ピロリ菌”がいないと「胃酸過多」になりやすい?放置するリスクも医師が解説!
公開日:2026/02/05

日々の食事の消化・殺菌のために欠かせない「胃酸」ですが、胃酸の働きが活発化しすぎてしまうと胃の粘膜まで溶かしてしまいます。その主成分は塩酸であり、非常に強力です。
何らかの原因によって胃酸過多になってしまうと、胃粘膜がダメージを負って胸焼け・胃もたれなどの症状を引き起こします。
胃に負担がかかった状態が続けば次第にさまざまな病気につながる危険性もあるため、放置せずに胃酸のバランスを整える処置を行うことが大切です。
今回は、胃酸過多の原因などについてご紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「胃酸過多」の原因・緩和する食べ物はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
目次 -INDEX-
胃酸過多とは

胃酸過多とはどのような状態でしょうか?
通常、胃酸は食物を消化する際に適量が分泌されます。しかし、胃に負担をかける生活を続けているとそのバランスが崩れてしまい、胃の粘膜まで溶かすほどに胃酸の分泌量が多くなってしまうのです。
本来であれば胃粘液が胃酸を中和し、胃酸が胃を攻撃しないように調節します。しかし、胃酸過多になると胃粘液が負けてしまい、胃酸が胃を攻撃するようになってしまうのです。
胃酸によって胃に炎症が起きると、胸焼け・胃もたれなどの自覚症状が引き起こされます。その炎症が続くと、逆流性食道炎・胃炎・胃潰瘍などにつながるでしょう。
本来であれば胃粘液が胃酸を中和し、胃酸が胃を攻撃しないように調節します。しかし、胃酸過多になると胃粘液が負けてしまい、胃酸が胃を攻撃するようになってしまうのです。
胃酸によって胃に炎症が起きると、胸焼け・胃もたれなどの自覚症状が引き起こされます。その炎症が続くと、逆流性食道炎・胃炎・胃潰瘍などにつながるでしょう。
胃酸過多が続くとさまざまな病気につながるのですね…。
前述のような胃に関連した病気の他にも、胃酸が上がりやすくなることで声帯が腫れて声が枯れてしまったり、耳が詰まる耳管狭窄(きょうさく)症・急性中耳炎に発展したりする可能性もあります。身体のさまざまな不調につながる可能性が高いため、胃痛・胃もたれを感じたときは胃を休めてあげるように心がけることが非常に大切です。
あまりに続くようであれば慢性化している恐れもあるため、早めに医療機関を受診するようにしてください。
あまりに続くようであれば慢性化している恐れもあるため、早めに医療機関を受診するようにしてください。
胃酸過多になる原因を教えてください。
胃は非常にデリケートな器官であり、ちょっとした生活の乱れでも大きなダメージを受けます。例えば、脂質・糖分・飲酒量の多い食事を続けていると胃酸の分泌が過剰に促されて胃の炎症を引き起こすでしょう。
その他にもストレスが大きな影響を与えることも判明しています。何かプレッシャーを感じたとき・不安を抱いたときに胃の痛みを感じたことはありませんか?これは、副交感神経が活発化することで胃酸の分泌が過剰になることで引き起こされる症状です。
その他にも、喫煙・刺激物・空腹状態の長期化・睡眠不足が原因になることもあります。胃酸の分泌量をバランス良くコントロールするためには、健康的な生活を送ることが不可欠です。
その他にもストレスが大きな影響を与えることも判明しています。何かプレッシャーを感じたとき・不安を抱いたときに胃の痛みを感じたことはありませんか?これは、副交感神経が活発化することで胃酸の分泌が過剰になることで引き起こされる症状です。
その他にも、喫煙・刺激物・空腹状態の長期化・睡眠不足が原因になることもあります。胃酸の分泌量をバランス良くコントロールするためには、健康的な生活を送ることが不可欠です。
ピロリ菌がいないと胃酸過多になりやすいのでしょうか?
本来であればピロリ菌がいないことは良いことなのですが、ピロリ菌は胃酸の分泌を抑える効果があるため、ピロリ菌がいないと胃酸過多になりやすい傾向にあることは否定できません。
ピロリ菌の感染者は、一昔前までは50歳以上の日本人の70%が感染していたといわれています。
しかし、生活環境が改善されたこと・感染しても除菌治療が受けられるようになったことにより、ピロリ菌の感染者は減少してきています。繰り返しますが、ピロリ菌に感染すると胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍といった病気の発症リスクが高まるため、ピロリ菌がいないこと自体は非常に良いことです。
ピロリ菌の感染者は、一昔前までは50歳以上の日本人の70%が感染していたといわれています。
しかし、生活環境が改善されたこと・感染しても除菌治療が受けられるようになったことにより、ピロリ菌の感染者は減少してきています。繰り返しますが、ピロリ菌に感染すると胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍といった病気の発症リスクが高まるため、ピロリ菌がいないこと自体は非常に良いことです。
編集部まとめ

胃は非常にデリケートな器官であり、日々の食事・ストレスなどのライフスタイルの影響をそのまま受けてしまいます。
胃酸過多になると胃の粘膜が荒れて胃もたれ・胃痛などの症状が出る他、進行すれば胃潰瘍・逆流性食道炎につながるでしょう。
胃酸が上がってきてしまえば声が枯れたり、中耳炎になったりと全身の病気の原因にもなりうるため、放置しないことが大切です。
生活習慣指導・薬物療法を続けて、再発しないような習慣づくりを心がけましょう。
参考文献