「急性胆嚢炎」診断後に”避けた方が良い食事”とは?医師が解説!
公開日:2026/01/29

急性胆嚢炎は、胆嚢にできる急性の炎症です。胆嚢は、消化液である胆汁を一時的に貯める袋であり、胆嚢に炎症が起こるとさまざまな症状が現れます。
軽症は手術などで治りやすいですが、治療開始が遅れて病状が進むと、重症化して重篤な合併症を引き起こしてしまう場合もあるので注意が必要です。
この記事では、急性胆嚢炎の生活上の注意点なども詳しく解説していきます。
※この記事はメディカルドックにて『「急性胆嚢炎」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
急性胆嚢炎の予後

急性胆嚢炎は治る病気ですか?
急性胆嚢炎は多くの場合、早い時期に適切な治療を行うことで治る病気です。主な治療法は胆嚢切除・抗生物質の投与などで、大半は短期間で治ります。ごく軽症の場合には、安静・食事制限だけで自然治癒する場合もあります。
しかし、診断・治療が遅れて炎症が悪化してしまうと腹膜炎・敗血症などの合併症を引き起こし、命に影響を及ぼす危険もあるので注意が必要です。
したがって、急性胆嚢炎が疑われる症状が出現したら、すみやかに受診し、専門医による早期診断・早期治療を受けましょう。急性胆嚢炎の原因の多くを占める胆石がある方は、胆石の治療を行うことで、予防できます。
しかし、診断・治療が遅れて炎症が悪化してしまうと腹膜炎・敗血症などの合併症を引き起こし、命に影響を及ぼす危険もあるので注意が必要です。
したがって、急性胆嚢炎が疑われる症状が出現したら、すみやかに受診し、専門医による早期診断・早期治療を受けましょう。急性胆嚢炎の原因の多くを占める胆石がある方は、胆石の治療を行うことで、予防できます。
急性胆嚢炎の死亡率は高いのでしょうか?
「急性胆道炎・胆嚢炎診療ガイドライン(2018年)」によると、急性胆嚢炎の死亡率は1%未満で非常に低いです。以前は、胆嚢摘出術後の早期感染症による死亡が多くみられましたが、現在は医療の進歩により激減しました。
現在では、術後の心不全・心筋梗塞・肝腎不全が原因である場合が増えています。死亡率は、患者の年齢(特に75歳以上)・合併症の有無・治療開始時期だけでなく、治療する側の治療方法選択・技術などにも左右されます。これらの要因をなるべく減らすことが、死亡率を下げるためには重要です。
早期受診・早期治療はもちろん、食生活の見直し・生活習慣の改善・定期健診・胆石の治療などを行うことで、重症化・再発を防ぎましょう。
現在では、術後の心不全・心筋梗塞・肝腎不全が原因である場合が増えています。死亡率は、患者の年齢(特に75歳以上)・合併症の有無・治療開始時期だけでなく、治療する側の治療方法選択・技術などにも左右されます。これらの要因をなるべく減らすことが、死亡率を下げるためには重要です。
早期受診・早期治療はもちろん、食生活の見直し・生活習慣の改善・定期健診・胆石の治療などを行うことで、重症化・再発を防ぎましょう。
食事で注意点を教えてください。
急性胆嚢炎では、食事の際に注意する点があります。胆嚢に炎症が起こると、胆嚢の収縮力が弱って消化機能の低下がみられます。そのため、脂肪分・コレステロールを多く含むものは避けて、胆嚢の収縮・胆汁の分泌による刺激を抑えることが必要です。
具体的には、揚げ物・肉の脂身(バラ肉・鶏皮・ベーコンなど)・脂ののった魚(鯖・鰻など)・卵・乳製品などです。反対に食物繊維を多く含むかぼちゃ・里芋・人参などは血中コレステロールの排泄を促すので、積極的に摂るようにしましょう。塩分・糖分は、体内の組織水分量が増えてしまい、胆嚢の浮腫を助長しますので摂り過ぎには注意です。
また、一度に多く食べると胆嚢に負担がかかってしまうため、食事回数を増やして1回量を少量ずつにして食べるようにしましょう。カフェイン・アルコールは、過剰に摂取すると胆嚢に負担がかかるので控えてください。
これらの注意点は、患者の状態によってそれぞれ異なります。医師としっかり相談・確認した上で、ご自身に合った適切な食事を摂るようにしましょう。
具体的には、揚げ物・肉の脂身(バラ肉・鶏皮・ベーコンなど)・脂ののった魚(鯖・鰻など)・卵・乳製品などです。反対に食物繊維を多く含むかぼちゃ・里芋・人参などは血中コレステロールの排泄を促すので、積極的に摂るようにしましょう。塩分・糖分は、体内の組織水分量が増えてしまい、胆嚢の浮腫を助長しますので摂り過ぎには注意です。
また、一度に多く食べると胆嚢に負担がかかってしまうため、食事回数を増やして1回量を少量ずつにして食べるようにしましょう。カフェイン・アルコールは、過剰に摂取すると胆嚢に負担がかかるので控えてください。
これらの注意点は、患者の状態によってそれぞれ異なります。医師としっかり相談・確認した上で、ご自身に合った適切な食事を摂るようにしましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
急性胆嚢炎は、症状が出て早期に適切な治療を受けることで完治できる病気です。みぞおちあたりの痛みが出ることが多いので、「単なる胃痛かも」とついつい放置してしまうケースもあります。
しかし、治療開始の時期が遅れると合併症を起こして重症化し、敗血症などの重篤な合併症を引き起こしてしまう場合もあるので注意が必要です。急性胆嚢炎に当てはまる症状がある場合は、すぐに医師に相談することをおすすめします。
また、食生活の見直し・生活習慣の改善・定期健診などは再発・合併症予防に有効ですので、積極的に取り組みましょう。
しかし、治療開始の時期が遅れると合併症を起こして重症化し、敗血症などの重篤な合併症を引き起こしてしまう場合もあるので注意が必要です。急性胆嚢炎に当てはまる症状がある場合は、すぐに医師に相談することをおすすめします。
また、食生活の見直し・生活習慣の改善・定期健診などは再発・合併症予防に有効ですので、積極的に取り組みましょう。
編集部まとめ

急性胆嚢炎の症状・原因・治療方法・注意点などについて詳しくご紹介しました。
胆嚢に炎症が起こってしまう急性胆嚢炎は、治療を受けることで完治が期待できる病気で、特徴的な症状は右上腹部・みぞおちに生じる突然の痛みです。
超音波検査・CT検査などで診断でき、手術で胆嚢を摘出する治療が一般的です。治療効果も高く予後もよいですが、合併症などがあると重症化しやすいので注意してください。
食事・生活習慣を改善し、胆石など原因を早めに取り除くことで予防できます。今回ご紹介した原因に心当たりがある方は、早めに対処して予防に努めましょう。
参考文献