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「末梢神経障害」の症状はご存じですか?原因も医師が解説!

 公開日:2026/02/02
「末梢神経障害」の症状はご存じですか?原因も医師が解説!

末梢神経障害という病名を耳にしたことはあっても、実際どのような症状なのかよく知らない方もいらっしゃるでしょう。

末梢神経障害は脳や脊髄などの中枢神経から全身に広がっている末梢神経に、何らかのダメージを受けて引き起こされる障害です。

体に違和感を覚えた時にその症状が末梢神経障害に当てはまるのかどうかがわかれば、過剰な不安に陥ることなく冷静に対処できます。

この記事では末梢神経障害について、発症の原因について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「末端神経障害」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

末梢神経障害の原因

悩む女

末梢神経障害はどのような病気ですか?

末梢神経障害についてお答えする前に、そもそも末梢神経がどのようなものかについてご説明しましょう。脳や脊髄から分布している末梢神経は全身の器官や細胞に張りめぐらされています。末梢神経は全身の筋肉に関わる運動神経・皮膚の感覚や関節の位置に関わる感覚神経・血圧や体温調整を含む内臓の働きに関わる自律神経経の3つに分類されます。
この末梢神経が圧迫や刺激を受けてダメージを被ると働きが悪くなり、様々な不調や障害を引き起こすのが末梢神経障害です。つまり末梢神経障害といっても、体の特定の部位のみで発症する病気ではなく、様々な部分で起こりえる病気なのです。更に末梢神経障害は次のような障害に分類されます。全身の末梢神経に多発的に発症する「多発性末梢神経障害」と一つの末梢神経に発症する「単末梢神経障害」です。

末梢神経障害の発症にはさまざまな原因があると聞きましたが…。

確かに末梢神経障害は様々な原因から発症する病気です。怪我や圧迫といった外的要因のものから、病気の治療で使用する薬の作用によって発症するものなど多岐に及びます。主な発症原因は次のとおりです。

  • 切り傷等による外傷
  • 靱帯・腱・骨・ギプス等による圧迫
  • ウイルス等の感染
  • 抗がん剤・抗生物質等の薬物
  • がん治療等で使用される放射線

単末梢神経障害は一つの末梢神経が外傷や圧迫が原因で発症し、腕の神経障害である「橈骨神経麻痺」や足の神経障害である「腓骨神経麻痺」がこの単末梢神経障害に含まれます。多発性末梢神経障害は糖尿病等の代謝性疾患・薬物・ウイルス等が原因として挙げられ、中には遺伝や原因不明の突発的な症状として現れる場合もあります。
また末梢神経の髄鞘を攻撃してしまう自己免疫異常による疾患があり、難病に指定されている「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」や「多巣性運動ニューロパチー」です。残念ながらこれらの症状は、発症の原因が解明されていません。特に病気や薬物治療が原因の末梢神経障害の多くは発症を避けられないとされています。

どのような症状がみられるのか教えてください。

末梢神経障害の主な症状としては、次のようなものが挙げられます。運動神経に現れる症状としては、手足の筋力が低下したり筋肉が衰えたりすることです。その結果、力が弱くなります。そして、感覚神経に現れる症状では痺れや痛みが出る一方、感覚が鈍くなったり触れた感覚が消えたりする場合も生じてきます。また、自律神経への症状としては、立ちくらみ・不整脈・手足を含む発汗の調整ができなくなることです。
いずれも些細な症状として見過ごされがちですが、末梢神経障害の症状にも当てはまります。高齢者にこれらの症状が発生した場合は少し注意が必要となります。末梢神経機能は加齢に伴い、多少なりとも衰えてくるものです。筋力の低下や手に力が入らない等が加齢によるものか、末梢神経障害で引き起こされているものかは病院で見極めることをおすすめします。

編集部まとめ

説明する男性医師
痺れ・痛み・立ちくらみといった一見すると、少しのきっかけで日常的に起こりえる症状が含まれているのが末端神経障害です。

些細な症状であると思われがちで末端神経障害に当てはまるのか判断がつきにくいでしょう。不調や痛みを抱えての生活は更なるストレスの原因にもなりかねません。

違和感が生じた時点で、医療機関への相談が症状の長期化防止にも繋がるでしょう。早い段階での医師の診察と治療を受けることをおすすめします。

この記事の監修医師

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