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「涙腺がん」になるとものの見方はどう変化する?症状と原因も医師が解説!

 公開日:2026/02/02
「涙腺がん」になるとものの見方はどう変化する?症状と原因も医師が解説!

涙腺とは、涙を作り目の表面の細胞の保護・栄養・洗浄などの役割がある非常に重要な腺です。

涙腺を作る細胞ががん化することによって涙腺がんになってしまいます。

涙腺がんの初期症状は痛みが無いこともあり、受診を先延ばしにしてしまう場合がほとんどです。

しかし、症状が進行してしまうと手術が困難になってしまったり、最悪の場合視力を失ったりする場合もあるのです。

今回の記事では、涙腺がんの特徴・症状・原因などを詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「涙腺がん」の初期症状・原因・早期発見のポイントはご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

涙腺がんの症状と原因

女性の目

涙腺がんとはどのような病気でしょうか?

涙腺がんとは、上まぶたの外側にある涙を作る働きのある涙腺を作る細胞ががん化してしまう病気です。涙腺がんに類似したものや、がん化する恐れのあるものには以下のようなものがあります。

  • 良性腫瘍(海綿状血管腫、デルモイド嚢腫、炎症性偽腫瘍、涙腺の多形性腺腫、神経鞘腫)
  • 横紋筋腫
  • 悪性リンパ腫
  • 涙腺がん

良性の涙腺腫瘍の場合でも、周囲の組織に悪影響を与える場合は手術の適用になります。そして涙腺にできる悪性腫瘍には、横紋筋肉腫・悪性リンパ腫があります。
横紋筋肉腫は子供に多い悪性腫瘍で、悪性リンパ腫は成人に多いのです。その他、成人にみられる涙腺がんは悪性度が高い傾向にあります。

涙腺がんでみられる症状を教えてください。

涙腺がんでみられる症状は下記のようなものがあります。

  • 涙腺(上まぶたの外側)の膨張
  • 眼球突出
  • 眼球の変位
  • 複視

涙腺がんになると、涙腺の膨張による眼球突出・眼球の位置異常・物が二重に見える複視などの症状が表れます。涙腺は両目上まぶたの外側に位置していて、その部位に腫瘍ができると、外見上まぶたの外側が腫れたように見えることがあるのです。
そして、涙腺にできた腫瘍が大きくなると、すぐ下にある眼球を圧迫します。それによって眼球が飛び出て見えたり、眼球の位置が変わったように見えたりします。他に腫瘍の圧迫によって、ものが二重に見える複視が起きるなど、見え方にも影響をおよぼすのです。
そして、涙腺にできる腫瘍は痛みのある場合と無い場合の両方があるのです。痛みが無い場合に、受診をためらって重症化してしまう場合があります。痛みが無い場合でも、上まぶたの腫れ・眼球突出・眼球の変位・複視などがあったら、早めに眼科を受診しましょう。

発症の原因は何でしょうか?

涙腺がんが発症する原因は、良性腫瘍の悪性化・慢性的な涙腺の炎症によるものといわれています。しかし、明確な原因は現段階ではわかっていません
涙腺腫瘍の中でも悪性リンパ腫の発症の原因は、白血球の仲間であるリンパ球にあることがわかっています。また、近年広まり始めたlgG4関連疾患は、血液中に存在する免疫グロブリンが原因で涙腺・舌下腺・膵臓・胆嚢・肝臓に腫瘍ができるのです。
このように腫瘍の性状によって様々な原因が考えられるのです。

涙腺がんはどのような方がなりやすいのでしょうか?

涙腺がんは、幅広い年代の人がかかる病気です。前述で紹介した悪性腫瘍である横紋筋肉腫の場合は、子供に多くなります。
また悪性リンパ腫は成人に多く、高齢者になるにつれて悪性度が高くなる傾向にあるといわれています。
このように、涙腺がんは誰でもかかる可能性のある病気なので、早期発見・早期治療が重要になります。

編集部まとめ

看護師
ここまで涙腺がんの特徴・症状・原因・受診を検討するべき初期症状・治療方法・後遺症などを解説しました。

涙腺がんは、普段から健康に気を使っていたとしても、幅広い年齢の方にかかる可能性がある病気です。

初期症状は痛みが無い場合があり、軽いまぶたの外側の腫れや眼球突出などでは受診をためらってしまう方も多いと思います。

しかし、重症化してしまうと治療が困難になったり、視力が落ちてしまったりする場合があります。

そのため涙腺がんの初期症状に早く気づき、初期の段階で治療することが重要になります。

気にある症状がある方はなるべく早めにお近くの眼科を受診しましょう。

この記事の監修医師

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