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耳の下の腫れは「耳下腺がん」?原因や良性・悪性の割合も医師が解説!

 公開日:2026/01/27
耳の下の腫れは「耳下腺がん」?原因や良性・悪性の割合も医師が解説!

耳下腺がん(じかせんがん)とは、唾液腺がんの一種です。唾液腺がんの中では最も発生頻度が高いとされています。転移がみられるケースが多く、治療に時間がかかる場合が多い病気です。

耳下腺がんには初期症状がみられるので、違和感を覚えたら早めに医師に相談することが大切です。

今回は、耳下腺がんとはどのような病気なのか紹介をします。耳下腺がんの症状・原因について解説をするので、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「耳下腺がん」を疑う初期症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

小島 敬史

監修医師
小島 敬史(国立病院機構 栃木医療センター)

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【経歴】
経歴
2006年3月 慶應義塾大学医学部医学科卒
2008年3月 佐野厚生総合病院 初期臨床研修修了
2008年4月 慶應義塾大学耳鼻咽喉科学教室所属
2013年9月 慶應義塾大学病院 助教として勤務
2018年8月 米国 ノースウェスタン大学耳鼻咽喉科で遺伝性難聴の基礎研究に従事
2021年5月〜 国立病院機構 栃木医療センター 耳鼻咽喉科医長 (現職)
【資格等】
日本耳鼻咽喉科学会専門医・指導医、日本耳科学会認定医、補聴器相談医、補聴器適合判定医
所属学会:日本耳鼻咽喉科学会、日本耳科学会、日本聴覚医学会、耳鼻咽喉科臨床学会

耳下腺がんの症状と原因

耳が聞こえにくい女性

耳下腺がんはどのような病気でしょうか?

耳下腺がんとは、「じかせんがん」と読む病気です。大唾液腺の一つである耳下腺に悪性腫瘍が発生する病気です。いくつか種類のある唾液腺がんの中でも最も発症例が多く、全体の5~6割を占めると報告されています。
耳下腺とは、耳の前方から下方にかけて左右一対存在し、顎下腺・舌下腺とともに大唾液腺を構成している臓器です。大唾液腺で作られた唾液は、管を通って口腔内に運ばれ、食物の消化や口腔内の健康の維持に働きを担います。
左右に一対ある耳下腺の中央には顔面を動かす神経が通っています。耳下腺がんに罹患すると、これら周囲の臓器や顔面神経への浸潤・転移が見られやすく、治療が難しいと考えられている病気です。

耳下腺がんにはどのような症状がみられますか?

耳下腺がんに罹患すると、まずは耳の下のあたりにしこりのような腫れが発生します。痛みを伴わないケースが多いですが、悪性腫瘍で病状が進行するにつれて痛みやしびれを伴っていきます。さらに病状が進行し、悪性腫瘍が周辺の組織に癒着していくことで、腫れの動きが悪くなり顔の筋肉が動かしづらいと感じるようになるでしょう。
顔面神経麻痺を発症する例も少なくありません。顔面神経麻痺は耳下腺がん以外の病気でも発生する症状ですので、一概に判断はできませんが、耳の下に腫れやしこりが生じている場合は、耳下腺がんの可能性があるため早めに医師の診断を受けましょう。
特に顔面麻痺が起きる場合は悪性の腫瘍が発生している可能性が高いです。

発症する原因を教えてください。

耳下腺がんが発症する原因は、明確には判明していません。しかし、以下のような要因がリスクとして影響していると考えられています。

  • 高齢であること
  • 頭頸部に対して放射線療法による治療を受けること
  • 職場などで特定の発がん性物質に曝されること
  • 普段から喫煙をしている人

これらのリスクは、耳下腺がんだけでなく他の唾液腺がんにも共通していると考えられています。該当のリスクを持っている方で、耳の下あたりに腫れやしこりが感じられた場合には、早めに専門医に相談するのが良いでしょう。

耳下腺がんは悪性度が高いのでしょうか?

耳下腺がんは、がんの病気の中でもまれなもので、希少がんに分類されています。耳下腺腫瘍の良性と悪性の割合は、およそ10対1という報告もあります。発症自体もまれで、悪性度もそれほど高くありません。
一方、同じ唾液腺がんでも、顎下腺がんでは腫瘍の良性と悪性の割合はおよそ1対1と報告されています。耳下腺がんと比較して、かなり悪性率が高いと考えられています。
しかし、耳下腺においてもがんに発展するケースへの警戒は怠るべきではありません。特に、耳の下の腫れやしこりに痛みを伴っている場合は、がんの可能性を疑いましょう。

編集部まとめ

女性の耳
耳下腺がんは、唾液腺の一部である耳下腺に悪性腫瘍が発生する病気です。症例としては少なく、生存率も高めであるため早期に治療を開始すれば、治る可能性が高いといえるでしょう。

耳の下や前に腫れやしこりが見つかった場合は、耳下腺がんの可能性を疑って、早めに専門医の相談を受けることをおすすめします。

顔に腫れやしこりが発生する病気は耳下腺がん以外にも多くあるため、安易に自己判断をせず専門医の診断を受けて判断することが大切です。

手術を受けて治療を終えた後も、再発の可能性があるため油断せず定期的な検診を続けるのが良いでしょう。

この記事の監修医師

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