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「顎下腺がん」の受診すべき症状とは?手術による合併症の有無も医師が解説!

 公開日:2026/01/31
「顎下腺がん」の受診すべき症状とは?手術による合併症の有無も医師が解説!

顎下腺がん(がっかせんがん)は、唾液腺がんの一種で完治が難しい病気です。基本的には手術により悪性腫瘍を切除しますが、取り切れず残ってしまったり、周囲への転移が進行したりするケースが多いです。

初期症状がみられた場合には、早めに専門医に相談して治療を進めることが大切になります。そのためにも、病気の特徴としてどのようなものがあるのか、理解しておきましょう。

今回は、顎下腺がんの症状・発症の原因・検査の方法・治療法・生存率についての解説をします。

※この記事はメディカルドックにて『「大人の軽度知的障害の特徴」はご存知ですか?日常生活における影響も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

熊谷 靖司

監修歯科医師
熊谷 靖司(歯科医師)

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熊谷歯科医院 院長

顎下腺がんの検査方法

医師

受診を検討するべき初期症状はありますか?

あごの下に原因不明の腫れがみられた場合には、顎下腺がんかもしれないため、病院の受診を検討しましょう。この病気は、他の唾液腺がんと比較して悪性の割合が高いと考えられているため、早期の対応が重要な病気です。
あごの下の腫れが大きくなり、かつ痛みやしびれを伴う場合には、悪性腫瘍である可能性が高いため特に注意しないといけません。あごの下の腫れを発症するのは、他の病気でも起こり得るため、判断が難しい面もあります。早めに最寄りの耳鼻咽喉科に相談に行くことをおすすめします。

顎下腺がんはどのような検査で診断されますか?

顎下腺がんの検査は、穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)にて実施するケースが多いです。穿刺吸引細胞診とは、病変に細い注射針を刺して病変部の細胞を吸引して検査する方法になります。穿刺吸引細胞診によって、発生した腫瘍が良性か悪性かの判断をします。
これに加えて、超音波・CT・MRIを用いて腫瘍の性状・進展範囲・転移の有無の診断を実施することも多いです。さらに、PET検査により全身を投影して遠隔転移の検査を実施する場合もあります。

治療方法を教えてください。

この病気の治療方法は、主に手術を実施します。基本的には、腫瘍を持つ顎下腺全体を切除する顎下腺全摘術が行なわれるケースが多いです。顎下腺の周辺組織に悪性腫瘍の転移が認められた場合には、転移箇所の組織も併せて切除を行なうことも少なくありません。
周辺組織の切除による欠損部分が大きくなる場合は、腹部や大腿部から組織を移植する遊離組織移植を実施します。頸部リンパ節転移や潜在的転移の可能性が考えられる場合は、頸部郭清術や放射線治療を行なうケースもあります。

顎下腺摘出の合併症を教えてください。

手術により顎下腺の全摘出をした後の合併症としては、顔面神経下顎縁枝麻痺などの症例が報告されていました。しかし、近年は治療技術が進化してきたことで、合併症の発症例がかなり少なくなってきていると報告されています。
舌下神経損傷など外科的なトラブルも減少傾向にあります。手術の痕も目立たなくなってきており、手術を受けやすい環境が整ってきているといえるでしょう。

編集部まとめ

青空を見上げる女性
この病気は、悪性腫瘍の発生率が高い病気です。他の唾液腺がんの中でも特に悪性腫瘍が発見されてしまう例が多いため、とにかく早く対処する必要があります。

あごの下に腫れやしびれなどがあると感じられる場合には、耳鼻咽喉科に早めに相談に行きましょう。他の病気である可能性もあるため、信頼できる医師に相談して判断を仰ぐことが大切です。

周囲の組織への転移が認められる例も多いがんであるため、治療後も継続して問診を受ける必要があるでしょう。ステージが進んだ場合の生存率は高くありませんが、治る可能性は残されています。

医師の指示をしっかりと聞いて、根気よく対処して完治を目指しましょう。

この記事の監修歯科医師

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