目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 中高年に多い「顎下腺がん」は顎の下に何の症状が現れる?医師が解説!

中高年に多い「顎下腺がん」は顎の下に何の症状が現れる?医師が解説!

 公開日:2026/01/30
中高年に多い「顎下腺がん」は顎の下に何の症状が現れる?医師が解説!

顎下腺がん(がっかせんがん)は、唾液腺がんの一種で完治が難しい病気です。基本的には手術により悪性腫瘍を切除しますが、取り切れず残ってしまったり、周囲への転移が進行したりするケースが多いです。

初期症状がみられた場合には、早めに専門医に相談して治療を進めることが大切になります。そのためにも、病気の特徴としてどのようなものがあるのか、理解しておきましょう。

今回は、顎下腺がんの症状・発症の原因の解説をします。

※この記事はメディカルドックにて『「大人の軽度知的障害の特徴」はご存知ですか?日常生活における影響も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

熊谷 靖司

監修歯科医師
熊谷 靖司(歯科医師)

プロフィールをもっと見る
熊谷歯科医院 院長

顎下腺がんとは

鏡を見る女性

顎下腺がんの特徴を教えてください。

顎下腺がんとは、「がっかせんがん」と読み、唾液腺がんの一種です。顎下腺とは、唾液を分泌する大唾液腺の一部です。大唾液腺は耳下腺・顎下腺・舌下腺の3つの臓器で構成されており、顎下腺は耳下腺に次いで2番目の大きさを持ちます。
顎下腺に悪性の腫瘍が発生する病気が顎下腺がんです。唾液腺がんとしては、耳下腺がんに次いで2番目に発症例が多い病気で、唾液腺がん全体の2~3割を占めるとされています。
悪性腫瘍を発症しやすいのも顎下腺がんの特徴で、良性と悪性の割合はともに5割程度との報告があります。

顎下腺がんでみられる症状を教えてください。

顎下腺がんに罹患すると、まず顎下部の腫れがみられます。顎下腺はあごの下に位置している臓器で、ちょうどあごのエラの部分と正中の間でやや後ろ寄りにあります。
顎下腺がんに罹患すると、このあたりの箇所が腫れてくる初期症状がみられるでしょう。他の唾液腺がんと同様、最初は痛みを伴わないため、気付かないケースも多いかもしれません。
しかし病状が進行して腫瘍の増大がみられると、痛みやしびれなどが発生してきます。あごの下のあたりに原因不明の腫れがみられたら、早めに専門医に相談することをおすすめします。

顎下腺がんに痛みはありますか?

顎下腺がんの初期段階では、痛みがほとんど感じられないケースが多いといわれています。あごの下あたりに原因不明の腫れが発生した場合には、顎下腺がんを疑うと良いでしょう。
また、食べ物を飲み込んだり口を大きく開けたりする動作が難しくなる症状も表れると考えられています。病状が進行することで、顔の痛み・痺れ・顔の筋肉の麻痺がみられるため、この段階で異常に気付くケースも多いでしょう。

発症の原因を教えてください。

顎下腺がんが発症する原因については、明確に特定できていないのが現状です。発症するリスク要因としては、主に以下のような項目が挙げられます。

  • 高齢であること
  • 頭部・頸部に対する放射線治療の影響
  • 特定の発がん物質を職場などで身体に受けること

顎下腺がんは、病気の状態によって様々な種類があると考えられている病気です。また、あごの下の腫れを発症するのは顎下腺がん以外にもみられる症状であるため、判断が難しい側面もあります。

顎下腺がんの好発年齢を教えてください。

この病気の好発年齢は、良性腫瘍で30〜60歳代、悪性腫瘍で40〜70歳代といわれています。良性・悪性共に罹患するとあごの下の腫れがみられます。この初期段階では良性なのか悪性なのかの判断が付きにくいです。
また、前述のように良性と悪性の割合はほぼ半々であるため、早めに検査を受けて医師の判断を仰ぐことが重要です。特に中高年の年代に達した方は、あごの下あたりに違和感を覚えたらこの病気の疑いがあると考え、早めに医師に相談をしましょう。

編集部まとめ

青空を見上げる女性
この病気は、悪性腫瘍の発生率が高い病気です。他の唾液腺がんの中でも特に悪性腫瘍が発見されてしまう例が多いため、とにかく早く対処する必要があります。

あごの下に腫れやしびれなどがあると感じられる場合には、耳鼻咽喉科に早めに相談に行きましょう。他の病気である可能性もあるため、信頼できる医師に相談して判断を仰ぐことが大切です。

周囲の組織への転移が認められる例も多いがんであるため、治療後も継続して問診を受ける必要があるでしょう。ステージが進んだ場合の生存率は高くありませんが、治る可能性は残されています。

医師の指示をしっかりと聞いて、根気よく対処して完治を目指しましょう。

この記事の監修歯科医師

注目記事