「唾液腺がん」を疑う場合”何科を受診”すれば良い?検査と治療法も医師が解説!
公開日:2026/02/03

唾液腺がんは、唾液を作る臓器である唾液腺にできてしまう悪性腫瘍のことを指します。頭頸部がん全体の5%程度の、がんとしては発生頻度が多くない部類に入るでしょう。
しかし、逆に診断が難しく、悪性腫瘍の範囲を限定しづらく治療が難しいともいわれています。唾液腺がんの症状が疑われる場合は、早めに専門医に相談するのが良いでしょう。
今回は、唾液腺がんについての解説をします。受診すべき診療科・検査方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事はメディカルドックにて『「唾液腺がん」を疑う初期症状・原因・生存率はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修歯科医師:
熊谷 靖司(歯科医師)
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熊谷歯科医院 院長
目次 -INDEX-
唾液腺がんを受診する診療科

唾液腺がんを疑う場合、何科を受診すれば良いでしょうか?
唾液腺がんと思われる症状があらわれてきた場合、まずは耳鼻咽喉科に相談に行きましょう。まずは最寄りの病院やクリニックで診断を受けると良いでしょう。診断・検査の結果、悪性腫瘍があると疑われる場合には、がん治療における設備が整った専門の病院を紹介してもらいます。
人間の頭部には唾液腺以外にも様々な臓器が集中しているため、唾液腺がんの症状が現れたとしても、他の病気である可能性も大いにあります。医師の判断をしっかりと聞き、正しく対処して治療に臨むことが大切です。
人間の頭部には唾液腺以外にも様々な臓器が集中しているため、唾液腺がんの症状が現れたとしても、他の病気である可能性も大いにあります。医師の判断をしっかりと聞き、正しく対処して治療に臨むことが大切です。
唾液腺がんの検査方法を教えてください。
唾液腺がんの検査は、穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)という方法を採用するのが一般的です。これは、病変の箇所に注射針を穿刺し、内部の細胞を吸引する方法になります。
通常、がんの検査は病変の一部を塊として採取して検査を行うのが一般的です。採取した組織を検査して良性・悪性の鑑別や病気に罹患している組織の確認を行ないます。しかし、唾液腺の場合は病変の箇所に到達するのが難しいため、穿刺吸引細胞診が採用されることが多いです。
通常、がんの検査は病変の一部を塊として採取して検査を行うのが一般的です。採取した組織を検査して良性・悪性の鑑別や病気に罹患している組織の確認を行ないます。しかし、唾液腺の場合は病変の箇所に到達するのが難しいため、穿刺吸引細胞診が採用されることが多いです。
どのような手術を行うのでしょうか?
唾液腺がんの治療には、手術を用いるケースが多いです。基本的には、悪性腫瘍の部分を含んだ組織を切除する手術を実施します。腫瘍の進行度によって、全摘出か一部の組織を取り除くのかを判断します。組織を取り除いた後、欠損してしまった部分については腹部の筋肉・皮膚・大腿部の皮下脂肪などを移植して補うのが一般的です。
頸部リンパ節に転移している場合、あるいは潜在的な転移の可能性が疑われる場合は、同時にリンパ節の切除も検討しないといけません。切除した検体の病理結果次第では、追加で放射線治療を実施する場合もあります。
頸部リンパ節に転移している場合、あるいは潜在的な転移の可能性が疑われる場合は、同時にリンパ節の切除も検討しないといけません。切除した検体の病理結果次第では、追加で放射線治療を実施する場合もあります。
放射線療法や化学療法は行わないのでしょうか?
唾液腺がんの治療は、まず手術の実施を検討します。放射線治療や化学療法をメインの治療法とするケースは多くありません。唾液腺がんに対して、放射線治療や化学療法は高い効果が期待できないという考え方が主流です。しかし、手術によって摘出した組織を倦怠として検査し、その状態によっては補助的に放射線治療を実施するケースがあります。
また、唾液腺がんの種類によっては、放射線に対して感受性を持つものもあります。その場合には、放射線治療を実施する方が良いと判断される場合もあるでしょう。しかし、現状では唾液腺がんの治療には手術を行うのが一般的であると理解しておきましょう。
また、唾液腺がんの種類によっては、放射線に対して感受性を持つものもあります。その場合には、放射線治療を実施する方が良いと判断される場合もあるでしょう。しかし、現状では唾液腺がんの治療には手術を行うのが一般的であると理解しておきましょう。
編集部まとめ

唾液腺がんは、進行が早く周囲への転移も多くみられるがんです。できるだけ早めに対処して治療を開始すれば、生存率は高くなるでしょう。
人間の頭部には、様々な臓器が集中しています。初期症状だけではどの部位に異常があるのか判断するのが難しいため、医師の判断をよく聞いて指示に従うのが良いです。
耳周りの腫れなど、少しでも身体に違和感があった場合は、早めに医師に相談をすることが大切です。ぜひ早期の治療に臨んでください。