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「胆管がん」の生存率は低い?診断後に”避けるべき食事”も医師が解説!

 公開日:2026/01/29

胆管がんは、普段はあまり聞き慣れない病名かもしれません。

胆管がんは、初期症状に乏しいため早期発見が難しいがんで、早期診断・早期治療が遅れることが多い病気です。

今回は、胆管がんの予後についてご説明します。

「胆管がんについて気になっていた」・「胆管がんと言われたが治療について知りたい」など、胆管がんについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

※この記事はメディカルドックにて『「胆管がん」の症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

胆管がんの診断

食事指導する男性スタッフ

胆管がんは生存率が低いと聞いたのですが…。

胆管がんの生存率は、他のがんと比べて低いことがわかっています。国立がん研究センター公表の2009〜2011年の部位別がん5年相対生存率によると、胆のう・胆管がんは男性26.8%・女性22.1%であり、ともに最下位から2番目でした。
胆がんの中でも肝内胆管がんの5年生存率(診断年2013~2014年)をステージ別でみると、Ⅰ期58.9%・Ⅱ期34.6%・Ⅲ期24.2%・Ⅳ期5.6%となっており、ステージが進行するにつれて生存率も下がります。しかしこの生存率は、がんの種類・部位・ステージ・全身状態・治療方法によって変わってきます。
生存率の結果からもわかるように、胆管がんは早期発見・早期治療が大切です。早期発見できると早期から治療を開始でき、状態によっては根治・長期生存が可能になります。気になる症状・胆管がんに当てはまる症状が見られた場合には、すぐに専門医を受診するようにしましょう。

胆管がんと診断された場合、食事で注意することはありますか?

胆管がんと診断された場合、症状の改善・悪化予防・治療効果の向上のために、食事についても注意が必要です。胆管がんでは、腸へと向かう正常な胆汁の流れをがんが妨げるので、脂肪の消化・吸収が悪くなります。したがって、脂肪分を摂り過ぎないようにしましょう。
揚げ物などの油もの・脂肪分の多い肉類・乳製品などの消化しにくいものは避けることが大切です。また、大豆製品・魚などの良質なたんぱく質を取り、香辛料・コーヒー・紅茶は控えめにするよう心がけましょう。加えて、1回の食事量を減らして回数を増やし、腸の消化・吸収の負担を減らすことも重要です。
これらの注意点は、がんの進行具合・症状・治療方法・全身状態によって変わってきます。専門医と相談し、その指示をしっかり守りましょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

胆管がんは、あまり予後がよくない病気です。初期には無症状の場合が多く、早期発見が難しいことが原因の1つとして挙げられます。発見が遅れてしまうと、早期診断・早期治療が行えないからです。
しかし、少しでも早く症状に気づいて治療に取り掛かることができれば、根治・長期生存が望める病気でもあります。どのような些細なことでも、気になった症状があれば早めに専門医を受診することをおすすめします。

編集部まとめ

医師と患者
胆管がんについて詳しくご紹介しました。

胆管がんは、初期症状に乏しいので気づくことが遅れてしまう場合がありますが、早期発見・早期診断・早期治療で治る可能性がある病気です。

がんはがん検診が厚生労働省で定められているものも多いです。しかし、胆管がんについては、指針として定められている検診はありません。

気になる症状が出現した場合には、早めに専門医を受診して診断・治療を受けるようにしてください。

この記事が、胆管がんについて知りたい方の参考になれば幸いです。

この記事の監修医師

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