”長引く咳”は「肺腺がん」?タバコとの関係性やなりやすい人も医師が解説!
公開日:2026/01/27

肺腺がんは、肺がんの一種です。
芸能人の中で罹った方もおり、メディアに取り上げられる機会も増えたため聞いたことがある方も多いかもしれません。
初期症状がほとんどないので定期健診で見つかったり、たばこを吸っていない方・比較的若い方に発症したりするケースも多くみられます。
この記事では、肺腺がんとはどのような病気なのか、その症状・原因まで詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「肺腺がん」を発症すると現れる症状・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
目次 -INDEX-
肺腺がんとは

肺腺がんとはどのような病気でしょうか?
肺腺がんとは肺がんの一種で、肺の腺組織から生じるがんです。肺がんには、非小細胞肺がん・小細胞肺がんがあり、非小細胞肺がんはさらに腺がん(肺腺がん)・扁平上皮がん・大細胞がんの3タイプに分けられます。
肺腺がんは、肺がんの中でも最も多いタイプです。そのステージ(病期)は、Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期・Ⅳ期にわかれており、ステージが進むにつれてよりがんがより進行していることを表します。
肺腺がんは初期には症状がない場合も多く、進行して症状が出て気づいたり、健康診断で初めてわかったりすることが多い病気です。
肺腺がんは、肺がんの中でも最も多いタイプです。そのステージ(病期)は、Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期・Ⅳ期にわかれており、ステージが進むにつれてよりがんがより進行していることを表します。
肺腺がんは初期には症状がない場合も多く、進行して症状が出て気づいたり、健康診断で初めてわかったりすることが多い病気です。
症状を教えてください。
肺腺がんは、初期にはほとんど症状がありません。肺腺がんが進行するとみられる症状は、長引く咳・痰・息切れ・息苦しさです。
そして、胸の痛み・圧迫感なども出現し、徐々に疲れやすさ・食欲不振・体重減少をきたすようになります。手足・顔がむくんだり、血痰が出たりする場合もあるので注意が必要です。
肺腺がんができやすい肺野は、肺の中心部から遠い場所に位置しているため、症状はゆっくりと進行します。検診で初めて気づく場合も多く、症状が出たときには進行しているケースも少なくありません。
これらの症状の中でも、最も多いのは痰・咳です。「原因がわからない咳・痰が2週間以上続く」・「血痰が出る」などの症状が現れた場合は、早めに専門医を受診することが重要です。
そして、胸の痛み・圧迫感なども出現し、徐々に疲れやすさ・食欲不振・体重減少をきたすようになります。手足・顔がむくんだり、血痰が出たりする場合もあるので注意が必要です。
肺腺がんができやすい肺野は、肺の中心部から遠い場所に位置しているため、症状はゆっくりと進行します。検診で初めて気づく場合も多く、症状が出たときには進行しているケースも少なくありません。
これらの症状の中でも、最も多いのは痰・咳です。「原因がわからない咳・痰が2週間以上続く」・「血痰が出る」などの症状が現れた場合は、早めに専門医を受診することが重要です。
肺腺がんの発症の原因を教えてください。
肺がんの原因として最も重大なのは「喫煙」です。肺腺がんは、他のタイプのがんに比べると喫煙とがん発症の関係性は比較的低いことがわかっていますが、喫煙が肺腺がんの原因の1つであることに違いはありません。
また、喫煙以外では、アスベスト(石綿)・大気汚染・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・間質性肺炎なども原因として挙げられます。加えて、家族歴などの遺伝的要因なども肺腺がんのリスクを高めるため、注意が必要です。
また、喫煙以外では、アスベスト(石綿)・大気汚染・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・間質性肺炎なども原因として挙げられます。加えて、家族歴などの遺伝的要因なども肺腺がんのリスクを高めるため、注意が必要です。
どのような方がなりやすいのでしょうか?
肺腺がんは、アスベスト(石綿)・大気汚染などの影響を長期間受けていたり、喫煙の習慣があったりする方により多く発症する傾向があります。一方で、喫煙の習慣がなくても特定の遺伝子変異を持っていたり、肺結核・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・間質性肺炎などの肺疾患の既往があったりすると発症リスクが高くなります。
そして、一般的に年齢が上がるにつれて肺がんの発症率が高まりますが、肺腺がんに関しては20代位の若い方の発症も増えているのが現状です。これらに当てはまる場合は、定期的な検診・適切な検査・生活習慣の改善が必要となります。
そして、一般的に年齢が上がるにつれて肺がんの発症率が高まりますが、肺腺がんに関しては20代位の若い方の発症も増えているのが現状です。これらに当てはまる場合は、定期的な検診・適切な検査・生活習慣の改善が必要となります。
肺腺がんは喫煙習慣とは関係がないのですね。
肺腺がんは、非喫煙者の発症も多い疾患です。しかし、肺腺がんは肺がんの1つのため、その発症に喫煙習慣が関係ないとはいえません。
国立がん研究センターの調べによると、肺腺がんは他のタイプの肺がんと比べて、喫煙の影響が比較的少ないと報告されています。扁平上皮がん・小細胞がんを合わせて検討すると、たばこを吸う方は吸わない方に比べて、男性12.7倍・女性17.5倍ががんに罹りやすい結果です。それに対して肺腺がんでは、たばこを吸う方は吸わない方に比べて、男性2.8倍・女性2.0倍ががんに罹りやすい結果となっています。
この結果をみると、確かに肺腺がんにおける喫煙の影響は小さいです。しかし、たばこを吸う方と吸わない方で考えた場合、肺腺がん発症の確率が高いことには変わりありません。また、受動喫煙(周囲のたばこの煙を吸うこと)の影響を受けている方も、発症の危険性を高めてしまうので注意が必要です。
国立がん研究センターの調べによると、肺腺がんは他のタイプの肺がんと比べて、喫煙の影響が比較的少ないと報告されています。扁平上皮がん・小細胞がんを合わせて検討すると、たばこを吸う方は吸わない方に比べて、男性12.7倍・女性17.5倍ががんに罹りやすい結果です。それに対して肺腺がんでは、たばこを吸う方は吸わない方に比べて、男性2.8倍・女性2.0倍ががんに罹りやすい結果となっています。
この結果をみると、確かに肺腺がんにおける喫煙の影響は小さいです。しかし、たばこを吸う方と吸わない方で考えた場合、肺腺がん発症の確率が高いことには変わりありません。また、受動喫煙(周囲のたばこの煙を吸うこと)の影響を受けている方も、発症の危険性を高めてしまうので注意が必要です。
編集部まとめ

肺腺がんについて詳しくお伝えしました。
肺腺がんは喫煙・大気汚染などが主な原因ですが、他のタイプの肺がんと違い、喫煙者でなくても発症することも多い病気です。
初期症状に乏しいですが、早期発見・早期治療で完治も見込めるため、定期的な検診が大切となります。
ほとんどの市区町村において、自己負担額は一部のみで肺がん検診を受けられます。
定期的な検診・症状出現時のすみやかな受診で、肺腺がんを早期に発見できるように努めましょう。
この記事が、肺腺がんについて詳しく知りたかった方の参考となれば幸いです。