「骨腫瘍」で”手術が必要になる7つの状況”とは?手術方法も医師が解説!

皆さんは骨腫瘍にどのようなイメージを持っていますか。
例えば、子供に多く重症度の高い骨肉腫は、長期間の入院を必要とし、四肢切断を余儀なくされる場合もあります。
しかし、骨腫瘍の中には治療の必要のない良性のものもあり、骨腫瘍とひとくくりにいっても様々なものがあるのです。
このように重症度に違いがあるのに、初期症状は軽い痛みや腫れといったありふれたもので、かなり悪化してから発覚することも多いのです。
そこでこの記事では、そのような骨腫瘍の治療方法・手術と入院期間について詳しく解説します。
気になる症状がある方は、早めにお近くの整形外科への受診をおすすめします。
※この記事はメディカルドックにて『「骨腫瘍」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
骨腫瘍の検査方法と治療方法

検査方法を教えてください。
- レントゲン検査
- MRI検査
- CT検査
- 骨シンチグラフィ
- 生検
一般的に医療機関では、痛みや腫れがある部位にレントゲン検査を行います。レントゲンでは判断できない場合に、より正確な患部の状況を知るためにMRI・CT検査を行うのです。
しかし、これらの画像診断だけでは良性・悪性の判断はできません。そのため、画像診断や痛みの状況などで悪性の可能性が高いと判断された場合は、生検を行います。このような流れで生検を行い、患部の細胞を調べることによって、骨腫瘍が良性のものか悪性のものかの判断ができるのです。
治療方法を教えてください。
その場合、一般的には抗癌剤治療から始めます。次に可能であれば、摘出手術を行い、その際に人工関節や骨の移植を行う場合もあるのです。転移性骨腫瘍の場合は、元々の癌の治療とセットで行われます。骨腫瘍によって骨折しやすい状況のときには、先に手術を行う場合もあるのです。このように、骨腫瘍の治療は骨腫瘍の種類・症状・体の状況に合わせて行われています。
手術することもあるのでしょうか?
- 骨腫瘍の増殖によって正常な骨を壊す恐れのあるもの
- 骨折が起きているもの
- 病的な骨折が起きそうなもの
- 骨腫瘍が痛みの原因になっているもの
- 骨腫瘍が関節の動きを制限しているもの
- 悪性化する恐れのあるもの
- 美容上の問題が出ているもの
このように骨腫瘍が良性でも、増殖によって骨が破壊されたり、発生する部位によって骨折しやすくなったりするのです。また、骨腫瘍が神経や血管を圧迫し、痛みの原因になる場合もあります。関節の中に腫瘍ができると、関節の動きを制限してしまい、日常生活に支障をきたす場合もあるのです。
その他、現段階では良性でも経過によって悪性と判断されるケースも多く、悪性化する恐れのあるものは早めに摘出してしまうのが安全です。他にも、美容上の問題がある場合も本人が希望すれば手術適応になることがあります。これらに該当する場合は、良性腫瘍でも摘出手術を行う場合がほとんどです。
編集部まとめ

ここまで、骨腫瘍の症状・好発部位・発症の原因・治療方法・手術と入院期間・転移するのかについて解説しました。
骨腫瘍には、四肢切断の必要のあるものから、治療の必要のないものまで様々なことがわかります。
初期症状は軽い痛みや腫れ、突然の骨折などで非常に気づきにくく、重症になってから発覚するケースが多いです。
また、骨腫瘍は手術によって一度完治しても再発の可能性があり、病気と長く付き合っていかなくてはなりません。
気になる症状がある方は、是非お近くの整形外科にご相談ください。
参考文献