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「骨腫瘍」の”初期症状”はご存じですか?原因や種類についても医師が解説!

 公開日:2026/01/16
「骨腫瘍」の”初期症状”はご存じですか?原因や種類についても医師が解説!

皆さんは骨腫瘍にどのようなイメージを持っていますか。

例えば、子供に多く重症度の高い骨肉腫は、長期間の入院を必要とし、四肢切断を余儀なくされる場合もあります。

しかし、骨腫瘍の中には治療の必要のない良性のものもあり、骨腫瘍とひとくくりにいっても様々なものがあるのです。

このように重症度に違いがあるのに、初期症状は軽い痛みや腫れといったありふれたもので、かなり悪化してから発覚することも多いのです。

そこでこの記事では、そのような骨腫瘍の症状・好発部位・発症の原因について詳しく解説します。

気になる症状がある方は、早めにお近くの整形外科への受診をおすすめします。

※この記事はメディカルドックにて『「骨腫瘍」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

骨腫瘍の症状

ドクター

骨腫瘍とはどのような病気でしょうか?

骨腫瘍とは、骨に異常な細胞が増殖して痛みや腫れなどを引き起こすものです。骨腫瘍には、以下の5種類があります。

  • 良性骨腫瘍
  • 原発性骨腫瘍
  • 転移性骨腫瘍
  • 骨嚢胞
  • 関節内の腫瘍

良性骨腫瘍の場合は、良性なので痛みや骨折しやすいという症状がなければ治療しないこともあります。原発性骨腫瘍とは、転移してできたものではなく、初めから骨に発生する骨腫瘍のことです。この原発性骨腫瘍には、良性と悪性のものがあります。
また、他の部位の癌が骨に転移したものを転移性骨腫瘍といい、原因として乳がんの骨転移が多いといわれます。骨嚢胞は変形性関節症など関節の異常によって、関節液などが骨の内部に入り、骨が溶けて穴が空いてしまった状態です。また、稀ですが関節内に腫瘍ができる場合があり、発症すると関節の損傷・機能障害・激しい痛み・体液の貯留を引き起こすことがあります。このように、骨腫瘍には良性・悪性・転移するかしないか・腫瘍の状態・発生場所などによって、大きく5種類に分けられるのです。

どのような症状がみられますか?

骨腫瘍は、痛みや骨折しやすいといった初期症状があります。こういった症状の特性から、放置されやすく症状が進行してから気づく場合も多いのです。骨腫瘍の主な症状は下記の5つです。

  • 痛み
  • 腫れ
  • しこりができる
  • 運動障害
  • 骨折しやすくなる

多くの場合、骨腫瘍になると初期に痛みを感じやすいです。しかし、場合によっては初期症状で痛みのないしこりを感じ、徐々に痛みが増していく場合もあります。
骨腫瘍が進行すると、痛みは体を動かした時以外にも、安静時や夜間にも痛みを感じ徐々に悪化していくことがあります。

好発部位を教えてください。

骨腫瘍の好発部位は種類によって異なります。原発性骨腫瘍の場合は、大腿骨の遠位部と脛骨の近位部といった膝周辺・上腕骨近位部といった肩周辺などに多く発生します。
また、良性の骨腫瘍の場合、膝周辺だけでなく、手指・手の骨に発生することも多いです。転移性骨腫瘍の場合は、脊椎・骨盤・肋骨などの体の中心に近い部位に発生することもあります。このように、骨腫瘍は骨がある場所ならどこにでも発生する可能性があるのです。

発症の原因を教えてください。

骨腫瘍の原因は、種類によって異なります。転移性骨腫瘍の場合は、他の部位にできた癌が血管やリンパ管を通って転移したことが原因です。
骨嚢胞の場合は、原因不明のものもありますが、関節の損傷によるものが多いです。原発性骨腫瘍の場合は、現段階でははっきりとわかっていません。他に、骨腫瘍の原因として遺伝の異常や体質によるものと考えられる場合もあります。

骨腫瘍は良性が多いと聞きましたが…。

良性と聞くと治療の必要のないイメージがありますが、良性骨腫瘍の中にも、異常な増殖をしたり、激しい痛みを伴ったりするものもあるので注意が必要です。
また、骨腫瘍の良性と悪性の判断は非常に難しく、腫瘍の経過によって、良性と言われていたものが悪性になる場合も考えられます。気になる症状のある方は、お近くの整形外科への受診をおすすめします。

編集部まとめ

スタッフ
ここまで、骨腫瘍の症状・好発部位・発症の原因・治療方法・手術と入院期間・転移するのかについて解説しました。

骨腫瘍には、四肢切断の必要のあるものから、治療の必要のないものまで様々なことがわかります。

初期症状は軽い痛みや腫れ、突然の骨折などで非常に気づきにくく、重症になってから発覚するケースが多いです。

また、骨腫瘍は手術によって一度完治しても再発の可能性があり、病気と長く付き合っていかなくてはなりません。

気になる症状がある方は、是非お近くの整形外科にご相談ください。

この記事の監修医師

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