「胸椎椎間板ヘルニア」でどの症状が出たら手術になる?治療法を医師が解説!
公開日:2026/01/18

慢性的に腰の痛みに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。腰の痛みを発生させる要因は様々ありますが、もしかすると胸椎椎間板ヘルニアかもしれません。
胸椎椎間板ヘルニアについて、その名称は聞いたことがあってもどのような病気なのか知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、胸椎椎間板ヘルニアとはどのような病気なのか、解説をします。手術などの治療方法について解説するので、腰の痛みに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
※この記事はメディカルドックにて『「胸椎椎間板ヘルニア」の初期症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
胸椎椎間板ヘルニアの治療方法と手術

どのような検査で診断されるのでしょうか?
胸椎椎間板ヘルニアの診断は、まず下肢伸展挙上試験を行います。下肢伸展挙上試験とは、膝を伸ばしたまま下肢を挙上する動きで、これにより坐骨神経痛があるかどうかを確認するものです。
下肢伸展挙上試験により、痛み・下肢の感覚の鈍さ・足の力の筋力低下所見が見られた場合には、さらに詳しい診断を行います。具体的には、X線(レントゲン)撮影・MRIなどを行い、椎間板の突出の程度を確認します。
椎間板の突出が見られたとしても、痛みなどの症状が見られない場合には、経過観察で済ませる場合もあるなど、状態により異なる対処がなされるのが一般的です。
下肢伸展挙上試験により、痛み・下肢の感覚の鈍さ・足の力の筋力低下所見が見られた場合には、さらに詳しい診断を行います。具体的には、X線(レントゲン)撮影・MRIなどを行い、椎間板の突出の程度を確認します。
椎間板の突出が見られたとしても、痛みなどの症状が見られない場合には、経過観察で済ませる場合もあるなど、状態により異なる対処がなされるのが一般的です。
治療方法を教えてください。
胸椎椎間板ヘルニアの治療方法としては、まずはコルセットを付けて痛みの緩和を図るケースが多いです。また、消炎鎮痛剤を服用したり、坐薬・注射による投薬を行ったりすることで、痛みを和らげて経過を見ます。
痛みが軽くなってくれば、患部を伸ばす牽引(けんいん)を行ったり運動療法を行ったりすることで症状の緩和を目指します。
これらの治療をしても症状の改善が見られず、下肢の脱力や排尿障害が見られる場合には、手術の実施を検討することになるでしょう。
痛みが軽くなってくれば、患部を伸ばす牽引(けんいん)を行ったり運動療法を行ったりすることで症状の緩和を目指します。
これらの治療をしても症状の改善が見られず、下肢の脱力や排尿障害が見られる場合には、手術の実施を検討することになるでしょう。
手術について教えてください。
胸椎椎間板ヘルニアに対し、投薬治療などを行っても症状が改善されない場合には、手術を実施するケースがあります。内視鏡を用いた低侵襲手術を実施するケースが多く見られます。
侵襲とは身体の一部を切除する行為で、手術の基本的な手法です。低侵襲手術は、処置の範囲をできるだけ小さくして、身体へのダメージを少なくすることを大事にした手法です。
術後の痛みが大きくないことが多く、手術痕も少ないため、患者への負担は少なくて済みます。
内視鏡以外では、側法アプローチによる脊柱固定術・経皮的スクリュー挿入法(PPS)を併用した脊柱固定術など、状況に応じて処置の方法が選択されます。
信頼できる専門医に相談して、最も適した手術方法を選択してもらいましょう。
侵襲とは身体の一部を切除する行為で、手術の基本的な手法です。低侵襲手術は、処置の範囲をできるだけ小さくして、身体へのダメージを少なくすることを大事にした手法です。
術後の痛みが大きくないことが多く、手術痕も少ないため、患者への負担は少なくて済みます。
内視鏡以外では、側法アプローチによる脊柱固定術・経皮的スクリュー挿入法(PPS)を併用した脊柱固定術など、状況に応じて処置の方法が選択されます。
信頼できる専門医に相談して、最も適した手術方法を選択してもらいましょう。
編集部まとめ

胸椎椎間板ヘルニアは、主に腰や臀部(でんぶ)に痛みやしびれが生じる病気です。誰でも発症する可能性があるため、日常生活においても注意したいところです。
昔は手術が主な治療方法でしたが、近年は投薬などで症状の改善が見られるケースも増えてきています。とはいえ、症状を放置して無理をしていては、手術をしないと治らない状態に陥ってしまう恐れもあります。
身体に少しでも違和感を覚えたら、早めに専門医に相談をしましょう。早期の対処で治療に要する時間も短くできるでしょう。