早朝に起きてしまう…「概日リズム障害」とは?原因も医師が解説!

概日リズム障害は体内時計の狂いによって起こる症状で、睡眠の質に関わってきます。
睡眠の質が悪くなることで様々な疾患を誘発する恐れがあるため、放置するのは好ましくありません。
この記事では概日リズム障害の特徴・原因などについて解説していきます。
※この記事はメディカルドックにて『「概日リズム障害」の原因・治療方法・対策はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医
概日リズム障害とは

概日リズム障害とはどのような病気でしょうか?
- 遅延睡眠相症候群:就寝時間の遅れにより起床が遅くなる病気
- 進行睡眠相症候群:就寝時間の繰り上がりにより早朝に目覚めてしまう病気
などの症状を引き起こします。三交代制のシフト勤務を行っている方や夜間勤務など、生活リズムが不安定な場合に発症するケースが多くみられます。最悪の場合、うつ病や不安障害にもつながる病気です。
生活リズムと密接に関連していることから日常生活に与える影響が大きく、早い段階で医師の診療を受けて治療するのが望ましいです。
主な治療法としては
- 睡眠改善
- 睡眠薬
- 光療法
- 認知行動療法
などが挙げられます。
さまざまなタイプがあると聞きましたが…。
- 遅延睡眠相症候群(Delayed Sleep Phase Syndrome, DSPS):一日の概日リズムが24時間よりも長いことから夜ふかしをする傾向にあり、早起きが難しくなる症状。
- 進行睡眠相症候群(Advanced Sleep Phase Syndrome, ASPS):一日の概日リズムが24時間よりも短いことから就寝時間が早まる傾向にあり、早朝に目覚めてしまう症状。
- 不規則睡眠・覚醒症候群(Irregular Sleep Wake Rhythm, ISWR):日々の睡眠・覚醒にばらつきが起こり、日中の活動時に眠気や倦怠感がみられる症状。
- 無24時間睡眠覚醒症候群(Non-24 Hour Sleep Wake Disorder, Non-24):一日の概日リズムが24時間ではないことから就寝や起床のタイミングが大幅に前後する症状。視覚障害者に多い傾向があります。
それぞれのタイプに合った治療法があるため、医師の診療に基づいた適切な方法を選択しましょう。
発症する原因を教えてください。
- 遺伝的:概日リズム障害には遺伝性が認められており、家庭内で複数の発症事例が確認されることは珍しくありません。
- 環境要因:生活リズム・ストレス・空間の明るさなど、環境の変化によって概日リズムに影響を受けることがあります。
- 薬物やアルコールの摂取:覚醒作用のある薬物・アルコールなどの摂取は睡眠に影響を与えるため、概日リズムの乱れにつながることがあります。
- 時差ぼけ:海外旅行や夜勤は普段の生活リズムとのギャップが大きく、概日リズムに影響を与えることがあります。
一般的には上記の要因が複雑に影響し合うことで概日リズム障害が起こると考えられていますが、未知の部分も多いのが現状です。
編集部まとめ

「概日リズム障害」は耳慣れない症状だと思いますが、多くの方が発症する可能性があります。
睡眠障害や精神疾患を誘発する恐れがあるので、少しでも心当たりがある方は専門医の診療を受診しましょう。
この記事で概日リズム障害に関する知識を深めていただければ幸いです。
規則正しい生活リズムと適度な運動で体内時計を正確に保ちましょう。
参考文献