目の周りがピクピクする「眼瞼痙攣」の”受診サイン”はご存じですか?【医師監修】

眼瞼痙攣 (がんけんけいれん)とは、ご自分の意思とは関係なく瞬きが増えたり、目が開けられなくなる病気です。
軽度なものであれば目の周りがぴくぴくと動く程度ですぐ直りますが、重症化すると目が開けられなくなって見えなくなるなど、日常生活に大きく支障が出ることもあります。
そのような状態にしないためにも、具体的な症状や治療方法などを知りたいと考えている方は多いでしょう。
そこで本記事では、眼瞼痙攣がどのような病気かをご紹介します。原因・受診するべき症状など詳しく解説するので、参考にしてください。
※この記事はメディカルドックにて『「眼瞼痙攣 」の原因・症状を和らげる方法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
眼瞼痙攣とは

眼瞼痙攣はどのような病気でしょうか?
ご自分の意思とは関係なく瞬きが増えたり、悪化すると目が開けられなくなったりすることがあります。
男女共に発症する可能性がありますが、比較的中高年の女性に多く見られる点が特徴です。
症状を教えてください。
- 瞬目異常
- 眼精疲労
- 羞明
- 痙攣
- ドライアイ
主な症状の1つが瞬目異常です。初期の頃は瞬きの回数が異常に増える現象で、悪化すると急に目が閉じてしまって開けにくくなることがあります。
また、眼精疲労も主な症状に挙げられます。目の疲れを感じて重たく感じる症状で、目を閉じている方が楽になる方も多いです。
羞明とは、屋内のライトなどがまぶしく感じるような症状です。目を開けづらくなるほどまぶしく感じる方もいます。
主な症状としては、目がぴくぴくと痙攣するような症状も現れます。
さらに、ドライアイもこの病気に見られる合併症状の1つです。
感じ方は様々で、目の異物感・乾き・ゴロゴロするように感じる方もいます。
発症する原因は何でしょうか?
- 大脳基底核の異常
- 血管や腫瘍による圧迫
- 薬の副作用
この病気の原因として考えられているのが、大脳基底核の異常です。
通常顔の筋肉は、大脳基底核から指令が出され、脳からつながる顔面神経によって制御されています。
しかし、大脳基底核に異常があると、正常な信号が送られず上記のような症状を引き起こすのです。
特に両目に症状が現れる場合の原因は、大脳基底核が関係していると考えられています。
一方、片目だけに症状が現れる場合には、血管や腫瘍による圧迫が原因だと考えられています。
筋肉に至る顔面神経のどこかで、血管や腫瘍に圧迫されているために眼瞼痙攣が起こるのです。
また、原因としては薬の副作用も関係していると考えられています。
安定剤・睡眠導入剤・抗精神薬などの副作用で発症している症例が報告されているのです。
受診を検討するべき症状を教えてください。
- 痙攣が数日間続く場合
- まぶたが開けられなくなった場合
- 視力の低下が感じられた場合
痙攣が数日間続く場合は、受診を検討すべきです。
軽度の段階であれば、数分経つと改善することがほとんどです。
しかし、数日間続くようであれば常に目がぴくぴくと動いてしまい生活に支障をきたすため、受診を検討しましょう。
また、まぶたが開けられなくなった場合も受診を考えるべきです。
まぶたが開けられなくなった場合、視界が狭くなり指でまぶたを持ち上げなければならなくなります。
さらに、視力の低下が感じられた場合も受診を検討すべきです。
その他にも、先述したような症状が普段とは違うケースや悪化したと感じた場合は、日常生活への影響も大きいため専門の医療機関への相談をおすすめします。
編集部まとめ

眼瞼痙攣は、目が開けられなくなるといった症状が発症するかもしれない病気です。瞬きが増えたり光がまぶしく感じたりする場合は、この病気を疑った方が良いかもしれません。
はっきりとした原因は分かっておらず、治療方法も対症療法が中心であるため、症状を和らげ悪化させないようにすることも大切です。
目の病気が悪化すると日常生活への支障も大きいです。少しでも違和感をおぼえて眼瞼痙攣が疑われる場合は、早めに医療機関を受診して悪化を防ぎましょう。
参考文献