「ヘッドホン難聴」は何を鳴らして聴こえ試す?治療法もを医師が解説!

ヘッドホン難聴について、若い方を中心に難聴の症状を訴える方が多くなっています。
ヘッドホン難聴の主な原因は、大音量で長時間音楽などを聴いていることです。
これにより徐々に聴力の低下や耳鳴りを引き起こしてしまうからです。
ここでは、ヘッドホン難聴の治療方法・セルフチェックの方法などもくわしく解説していきたいと思います。
※この記事はメディカルドックにて『「ヘッドホン難聴」の症状・原因・セルフチェック法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
和佐野 浩一郎(医師)
目次 -INDEX-
ヘッドホン難聴の診断と治療方法

ヘッドホン難聴の診断について教えてください。
耳鼻咽喉科で聴力検査をする場合、防音室でヘッドホンを両耳に当て、段階的に音を出し一番低い音がどのくらいの段階で聞こえているかを測定します。具体的な周波数の数値は、125ヘルツ~8000ヘルツまでの7種類です。
この検査の結果、おおむね5段階の聴力に分けられます。5段階の検査結果を以下に挙げてみます。
- 聞こえが悪くない(正常)
- 少し聞こえが悪い(軽度難聴)
- かなり聞こえが悪い(中等度難聴)
- ほとんど聞こえない(高度難聴)
- 聞こえない(重度難聴)
これにより、聞こえのレベルが分かり正常か難聴かの診断ができるのです。難聴を防ぐためにも定期的に、耳鼻咽喉科で聴力検査を受けてみることをおすすめします。
ヘッドホン難聴のセルフチェック方法はありますか?
- 手で片耳をふさいで、片方の耳の傍で指を鳴らし両方の耳の聞こえ方の良し悪しを試す。
- ラジオなど画面がないオーディオ機器などで片耳ずつ聞こえ方の違いを試す
ヘッドホンやイヤホンなどをよく使う方は、適度に外して休憩を入れてなるべく長時間付けている状態を避けるようにしましょう。
無音の状態を作ることも大事です。その場合、耳栓などを使ってみるのも良い方法です。
ヘッドホン難聴にはどのような治療が行われるのでしょうか。
有毛細胞が壊れる前の、比較的軽度(初期症状)の場合は耳を安静にしてあげることで治まる場合もあります。耳栓を使ったり、定期的に耳を休めたりなどが効果的です。
またヘッドホンやイヤホンを使用する場合でも、ノイズキャンセリング機能の付いたものを使用することで大音量で聴くのを軽減できます。またコンサートなどで一時的な音響外傷であれば、内服薬や点滴を使用した治療が可能です。内服薬や点滴にステロイド剤を使った薬物療法です。
以下に、主に使われる薬の種類を挙げます。
- 血管拡張薬(プロスタグランジンE1製剤)
- ビタミンB12製剤
- 代謝促進薬(ATP製剤)
なお、以上の薬品を使っても症状が改善しないこともありますので、できるだけ早めの受診とこれらの治療から初めてみましょう。
編集部まとめ

現代のコロナ禍の影響もあり、リモートワークやオンラインなどでのやり取りが増えました。こうしたこともヘッドホン難聴を引き起こす要因になっているといわれています。
一度、静かな環境でヘッドホンなどで音楽を聴いてみて、うるさく感じない程度の音量(数値)などを覚えておき、騒音がある場所にいてもそれ以上の音量に上げないようにしましょう。
そして、1時間聴いてからその後30分ほどはヘッドホンやイヤホンを外し、耳を休ませるように心掛けてください。
こうしたちょっとした心掛けで難聴を防ぐことは可能ですので、是非やってみることをおすすめします。