「妊娠高血圧症候群」は血圧と何で診断する?治療法も医師が解説!

妊娠高血圧症候群は、妊婦さんの20人に1人は発症するとされており、妊婦さんだけでなく赤ちゃんにとっても危険な状態を引き起こす可能性がある、妊活中・妊娠中の女性にぜひ知っておいていただきたい病気です。
今回は、妊娠高血圧症候群についてQA形式でご紹介します。治療法についても取り上げますのでぜひ参考にしてください。
※この記事はメディカルドックにて『「妊娠高血圧症候群」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
前田 裕斗(医師)
妊娠高血圧症候群の診断や治療方法

どのような検査が行われますか。
妊婦検査では必ずこの2つの検査が行われますが、これは妊娠高血圧症候群を発症していないかを調べるためです。
血圧測定では、最高血圧が140mmHg以上または最低血圧が90mmHg以上であると診断が下されます。尿検査は、腎機能が低下していないかを調べるために行います。
診断はどのように行われますか。
診断された際、臓器の異常がなく、妊婦さんと赤ちゃんに問題がないと判断されれば自宅療養と経過観察となりますが、重症や合併症が認められる場合には万が一に備えて入院しなければなりません。
妊婦さんと赤ちゃんの両方の命を守るには必要な対処のため、医師の指示に従いましょう。
治療方法を教えてください。
一方、早産になってしまう週数では出産することができない場合もあります。その場合、血圧のコントロールや臓器の障害が起こらないように以下の3つの治療が行われます。
- 安静:血圧を上げないよう、安静に過ごすことが求められます
- 食事療法:体重を増加させないこと、塩分・脂肪分・糖分を撮りすぎないようにすることが求められます
- 薬物療法:血圧を下げる降圧薬を用いることで血圧をコントロールします
薬物療法は、高血圧が重症の場合に用いることが一般的です。
ただ急激に血圧を下げてしまうと、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるという報告もあり、慎重に判断しなければなりません。医師の指示に従いましょう。
妊娠を終えたのちには自然と高血圧が治る傾向にあります。場合によっては妊娠後も症状が長引くこともあるため、その場合は妊娠後も注意して血圧管理をするよう治療を進めます。
編集部まとめ

妊娠高血圧症候群は、妊娠中に高血圧を発症する病気です。重症になると様々な合併症を引き起こす恐れがあり、生命に関わることもあります。
完治する治療法は確立されていませんが、発症リスクを下げる方法は判明しています。妊活中・妊娠中の方は今一度ご自身のライフスタイルを見直し、改善するようにしましょう。
妊娠高血圧症候群と診断されても、慌てず、医師の指示に従うことが大切です。基本的な治療法としては、安静にし、食事に気をつけるといった生活指導が行われます。
妊婦健診で毎回検査が行われるため、発見が遅れるケースはほとんどありません。しかし、自宅にも血圧を測定できるものがあると安心です。
自宅で血圧を測定した場合には、妊婦健診の際にその報告をしましょう。
妊娠高血圧症候群は妊婦さんの20人に1人は発症するといわれている、発症率の高い病気です。多くの情報を集め、この病気についての知識を深めておくことをおすすめします。
参考文献